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2011/12/7

経済産業情報

整備不良車の割合、最小は今年もプリウス

この記事の要約

技術監査各社と自動車誌『Autobild』がまとめた最新の自動車整備調査によると、事故につながりかねない重大な整備不良が見つかった乗用車は全体の19.7%を占め、前年の19.5%からやや上昇した。車齢2~3年部門で同割合 […]

技術監査各社と自動車誌『Autobild』がまとめた最新の自動車整備調査によると、事故につながりかねない重大な整備不良が見つかった乗用車は全体の19.7%を占め、前年の19.5%からやや上昇した。車齢2~3年部門で同割合が最も少なかったのはトヨタのハイブリッド車「プリウス」(1.9%)で、2年連続1位に輝いた。同クラスの上位10モデルは日本車とドイツ車が独占している。

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調査は技術監査各社が2010年7月から2011年6月の1年間に手がけた車検に基づいており約800万件が対象となっている。それによると、重大な整備不良があった車両の割合はほぼすべての車齢部門で増加。2~3年車で5.9%(前年5.5%)、4~5年車で10.3%(10.4%)、6~7年車で17.5%(16.7%)、8~9年車で22.2%(21.4%)、10~11年車で26.8%(26.0%)となった。重大な欠陥が多く見つかる部品は照明と車軸、ブレーキ系統、ホースだった。

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一方、整備に問題がない車両は全体の53.9%を占めた。5年前(48.3%)に比べると5.6ポイント上昇している。

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車齢2~3年で重大な整備不良が2番目に少なかったモデルはトヨタ「オーリス」とマツダ「マツダ2」だった。ドイツ車はポルシェ「ボクスター/ケイマン」とVW「ゴルフ・プラス」の4位が最高。車齢4~5年のトップはVW「フェートン」で、6~7年と8~9年、10~11年ではポルシェ「911」が1位に輝いた。

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