サムスン電子が11月第4週にドイツで発売したアンドロイドタブレットのマイナーチェンジモデル「Galaxy Tab 10.1N」について米アップルは欧州連合(EU)域内での販売差し止めを求める仮処分申請を行った。ダウジョーンズ通信が報道し、申請を受理したデュッセルドルフ地方裁判所の広報担当者が追認した。アップルとサムスンはスマートフォンをめぐって世界で訴訟合戦を繰り広げており、争いは泥沼化の様相をみせている。
\同機種については変更前のモデル「Galaxy Tab 10.1」がiPadに酷似しているとしてドイツで販売差し止めになったいきさつがある。サムスンはこの問題に対処するため、タッチパネルの外枠を左右に張り出した形状にしたほか、ステレオスピーカーをより目立つように配置してデザインを変更。「10.1N」の製品名で発売した。しかし、アップル側はなおデザインが酷似しているとして、修正版の販売停止を求めている。
\IT専門サイトheise Onlineが消息筋の情報として伝えるところよると、訴えを起こしたのは米アップル本社で、提訴されたのはサムスンの独法人。親会社の韓国・サムスン電子も提訴されたかは明らかでない。サムスンはダウジョーンズの問い合わせに対し「今回の法的措置は製品の販売・流通に影響を及ぼさない」と回答したという。
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