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2012/2/1

企業情報

SAP AG―2011年決算が過去最高益に―

この記事の要約

企業向けソフト大手の独SAP(ヴァルドルフ)が1月25日発表した2011年12月期決算(国際会計基準ベース)の最終利益は前年比90%増の34億4,100万ユーロとなり、過去最高を更新した。販売業績が好調だったほか、競合O […]

企業向けソフト大手の独SAP(ヴァルドルフ)が1月25日発表した2011年12月期決算(国際会計基準ベース)の最終利益は前年比90%増の34億4,100万ユーロとなり、過去最高を更新した。販売業績が好調だったほか、競合Oracleとの係争に伴う引当金を取り崩したことがプラスに働いた格好で、営業利益も88%増の48億7,900万ユーロに拡大した。

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売上高は14%増の142億3,200万ユーロだった。ライセンス売上は22%増の39億7,000万ユーロ、サポート売上は14%増の69億6,700万ユーロ。売上高営業利益率は前年の20.8%から34.3%へと大幅に上昇した。

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2012年12月期は買収などの特殊要因と為替変動の影響を除いた実質ベースのライセンス・サポート売上で10~12%の成長を見込む。業績の大きな押し上げ要因と期待するのは昨年7月に発売したインメモリーデータベースソフト「HANA」。経営陣は実質ベースの営業利益も50億5,000万ユーロ~52億5,000万ユーロに拡大すると予想している。

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