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2012/4/4

経済産業情報

新車の平均単価トップはBMW、日産は上げ幅最大に

この記事の要約

デュースブルク・エッセン大学自動車リサーチセンター(CAR)が実施した調査によると、2011年にドイツ国内で販売された新車(標準装備、VAT込)の平均単価は前年を3.9%上回る2万5,890ユーロで、過去最高を記録した。 […]

デュースブルク・エッセン大学自動車リサーチセンター(CAR)が実施した調査によると、2011年にドイツ国内で販売された新車(標準装備、VAT込)の平均単価は前年を3.9%上回る2万5,890ユーロで、過去最高を記録した。単価が最も高かったのはBMW、前年に比べ最も単価が上昇したのは日産だった。『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』紙が、独自入手したレポートをもとに報じた。

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CARは新車登録台数と各モデルのカタログ価格をもとに、販売された新車の平均単価を算出した。特別装備や値引きは加味されていない。

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販売単価が最も高かったのはBMWで3万9,938ユーロ。2位以下にはメルセデス(3万9,912ユーロ)とアウディ(3万6,320ユーロ)がつけた。

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平均単価が大きく上昇したブランドは日産(13%増)、ダチア(12%増)、セアト(11.1%増)。ほとんど変化がなかったのはアウディ(0.3%増)とトヨタ(横ばい)だった。前年より平均単価が下がったブランドはなかった。

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ガソリン、ディーゼル価格が過去最高を更新するなかでも、代替燃料車への買い替えを検討するドイツ人ドライバーは少ないようだ。CARが実施した別の調査によると、2012年1-2月期に販売(登録)された新車43万4,493台のうち、天然ガス(CNG)車、液化石油ガス(LPG)車、バイオエタノール燃料対応車、電気自動車、ハイブリッド車などの割合は1%(4,248台)にとどまった。

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