郵便大手のDeutsche Post(ボン)は26日、ドイツ国内の小包取扱店数を2014年末までに2万カ所、増やすと発表した。ネット通販市場の拡大を受けて小包需要が急増していることに対応。取扱店の数を支店なども含めて計5万カ所以上に伸ばし、顧客の利便性を高める意向だ。
\年内に1万カ所を新たに確保、来年末までにさらに1万カ所を獲得する。競合Hermesは取扱店が1万4,000カ所、DPDも同4,000カ所にとどまっており、取扱店網の密度はDeutsche Postが圧倒的に高い。
\通販では商品の返品率が高く、衣料品では50%に上る。このため取扱店網を増やせば、顧客はこれまでよりも簡単に返品できるようになる。
\Deutsche Postでは小包配達事業が急成長しており、2009年以降は売上増加率が年10.5%に上る。ドイツの通販市場は今後も大きく拡大する見通しのため、同事業の業績も右肩上がりで伸びると予想される。
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