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2013/8/7

企業情報

Schmolz+Bickenbach AG―露富豪のTOB提案を拒否―

この記事の要約

独・スイス資本の鉄鋼大手であるSchmolz+Bickenbach(S+B、エメンブリュック)の監査役会は5日、同社に対するロシアの富豪ヴィクトル・ヴェクセリベルク氏の株式公開買い付け(TOB)計画を支持しないと発表した […]

独・スイス資本の鉄鋼大手であるSchmolz+Bickenbach(S+B、エメンブリュック)の監査役会は5日、同社に対するロシアの富豪ヴィクトル・ヴェクセリベルク氏の株式公開買い付け(TOB)計画を支持しないと発表した。TOB価格が低すぎるためとしている。ただ、創業家はヴェクセリベルク氏の計画を支持。創業家と同氏は保有株比率がすでに計40%を超え事実上の経営権を保持しているため、監査役の大半は9月13日の臨時株主総会で辞任する予定だ。

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ヴェクセリベルクは傘下の投資会社Renovaを通してS+B株25.29%を取得した。創業家は15.17%を保持しており、両者の出資比率は合わせて40.46%に上る。株主総会に出席しない株主が多いため、総会の議決で過半数を制し、監査役を入れ替えることができる。

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Renovaは7月12日、S+Bに対するTOB計画を発表した。提示額は1株当たり2.85スイスフラン。S+Bの監査役会は3.95~5.70フランが妥当な額だとして、TOBの受け入れを拒否している。

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