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2014/2/26

企業情報

BASF SE―自動車向け・農薬事業がけん引―

この記事の要約

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が25日発表した2013年12月通期の営業利益(EBITベース、特別費を除く)は前期比8.2%増の71億9,000万ユーロとなり、過去最高を更新した。自動車産業から樹脂、塗 […]

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が25日発表した2013年12月通期の営業利益(EBITベース、特別費を除く)は前期比8.2%増の71億9,000万ユーロとなり、過去最高を更新した。自動車産業から樹脂、塗料、触媒の引き合いが強かったほか、農薬の値上げと需要増の効果もあり利益が押し上げられた。最終利益は0.5%増の48億4,200万ユーロだった。

売上高は2.6%増の739億7,300万ユーロで、こちらも過去最高を記録した。不飽和酸メーカーPronovaと有機農薬メーカーBecker Underwoodを買収したことが大きい。部門別では農業科学と石油・天然ガスが2ケタ台の伸びを記録した。日本や新興諸国の通貨下落は足かせ要因となった。

同社は15年末までに事業コストを年10億ユーロ圧縮する計画を打ち出した。13年末までに6億ユーロの削減に成功したとしている。

14年12月期はEBIT(特別費を除く)で微増を見込む。売上高は天然ガスの販売・貯蔵事業を年央に分離するため、やや減少する見通し。