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2014/7/30

企業情報

SGL―コスト削減目標引き上げか―

この記事の要約

炭素製品大手の独SGLグループ(ヴィースバーデン)がコスト削減目標を従来計画の年1億5,000万ユーロから同2億ユーロに引き上げるもようだ。経済紙『ハンデルスブラット』が業界情報として24日報じたもので、8月7日の決算発 […]

炭素製品大手の独SGLグループ(ヴィースバーデン)がコスト削減目標を従来計画の年1億5,000万ユーロから同2億ユーロに引き上げるもようだ。経済紙『ハンデルスブラット』が業界情報として24日報じたもので、8月7日の決算発表の際に明らかにするという。同社は報道内容へのコメントを控えている。

SGLは昨年9月にコスト削減計画を発表した。需要の減少などを受けて業績が悪化していることに対応。2015年までに年間コストを1億5,000万ユーロ圧縮する計画だ。

だが、主力製品である電極と、将来的に大きな需要が期待される炭素繊維の市場価格が低迷しているため、今年1月に就任したユルゲン・ケーラー社長はコスト削減目標を引き上げるという。

現行のコスト削減プログラムではカナダ、イタリアの電極工場を閉鎖。従業員(計6,300人)の1割に当たる600人を整理する。新たなコスト削減策では人員整理を見合わせるもようだ。

13年12月通期決算では売上高が前期比10.3%減の14億7,700万ユーロに低下。最終損益は前期の黒字(590万ユーロ)から3億9,640万ユーロの赤字に転落した。