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2014/7/30

経済産業情報

独ホテル不動産投資、1-6月期は過去最高に

この記事の要約

ホテル不動産投資がドイツで加速している。不動産サービス大手のコリアーズがこのほど発表した独市場動向によると、2014年1-6月期の投資額は14億6,300万ユーロに上り、前年同期(6億9,800万ユーロ)の2倍以上に拡大 […]

ホテル不動産投資がドイツで加速している。不動産サービス大手のコリアーズがこのほど発表した独市場動向によると、2014年1-6月期の投資額は14億6,300万ユーロに上り、前年同期(6億9,800万ユーロ)の2倍以上に拡大。これまでで最高だった07年を上回った。1-3月期は2億2,500万ユーロと低調だったものの、4-6月期は大型案件が重なった効果で12億3,700万ユーロと飛躍的な伸びとなった。

1-6月期の投資のほとんど(14億ユーロ)は1件当たりの取引額が500万ユーロ以上の大型案件だった。最大の案件は仏ホテル運営大手アコー(Accor)が、かつて資金調達のために手放した独67軒を含む97軒のホテルを獲得した取引だ。アポロ・グローバル・マネージメントがファンド向け物件として11軒を取得した取引も規模が大きく、この2件の投資額だけで計7億7,000万ユーロと全体の半分を占めた。

国外の投資家による買収額の合計は12億3,000万ユーロ(85%)に上りっており、ドイツのホテルは国外の投資家にとって魅力的な対象となっているようだ。

ホテルの格付け別の投資額は、3~4つ星ホテルが8億4,200万ユーロ(58%)、1~2つ星ホテルが3億2,400万ユーロ(22%)、5つ星ホテルが2億9,100万ユーロ(20%)だった。