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2014/10/29

企業情報

コンチネンタル―アジアで大型買収を検討―

この記事の要約

自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)がアジアで大型買収を検討している。ヴォルフガング・シェーファー財務担当取締役が証券紙『ベルゼン・ツァイトゥング』のインタビューで明らかにしたもので、同地での事業を強化するとと […]

自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)がアジアで大型買収を検討している。ヴォルフガング・シェーファー財務担当取締役が証券紙『ベルゼン・ツァイトゥング』のインタビューで明らかにしたもので、同地での事業を強化するとともに、景気変動の影響を受けやすい自動車部品事業への依存度を引き下げることが狙い。買収金額は最大20億ユーロに達する見通しだ。

同社はアジア企業の買収により総売上に占める同地の割合を今後5年で2013年の20%から30%に拡大。また、産業向け事業の割合を30%弱から40%に引き上げる。

コンチネンタルは2月、ゴム・プラスチック製品大手の米ベヤンス・テクノロジーズを投資会社カーライルから14億ユーロで買収する計画を明らかにした。買収手続きは第4四半期中に終了する見通しで、シェーファー取締役は同手続きが終了し次第、新たな買収を実行できると明言した。ベヤンスとアジア企業を買収しても同社の負債比率は60%未満にとどまり、格付けが引き下げられる心配はないという。