自分自身の経済状況が「とても良い/良い」と感じるドイツ市民が全体の58%に達し、過去10年間の最高に達していることが、貯蓄銀行(Sparkasse)の上部団体である独貯蓄銀行・振替銀行連合会(DSGV)が23日発表したレポート「資産バロメーター2014」で明らかになった。雇用の安定と賃金の上昇が追い風になっており、10年前の2005年(同40%)に比べると18ポイントも上昇した。(グラフ1を参照)
その一方で、老後に向けた貯蓄を行っていない人は16%に上り、2年前の12年(12%)を4ポイント上回った。同比率は収入が少ない人ほど高く、月収1,000ユーロ未満の層では52%に達した。(グラフ2を参照)
「資産形成の手段として何が最も良いと思いますか」との質問ではマイホームとの回答が最も多く52%に達した。これに年金保険(27%)、住宅貯蓄(27%)、生命保険(25%)、賃貸住宅(25%)が続いた。株式はリスクを嫌う国民性を反映し11%にとどまった。