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2014/11/19

総合 - ドイツ経済ニュース

景気後退入り回避、第3四半期0.1%のプラス成長に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が14日発表した2014年第3四半期(7~9月)の国内総生産(GDP、速報値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前期を0.1%上回り、2四半期ぶりのプラス成長となった。地政学リスクとユーロ圏経済の低 […]

ドイツ連邦統計局が14日発表した2014年第3四半期(7~9月)の国内総生産(GDP、速報値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前期を0.1%上回り、2四半期ぶりのプラス成長となった。地政学リスクとユーロ圏経済の低迷を受けて景気後退局面(2四半期以上続くマイナス成長)入りの懸念もあったが、個人消費が大きく拡大し、回避された格好だ。輸出の伸びが輸入の伸びを上回ったため、外需もわずかながらプラス成長に寄与した。

一方、投資は全般的に振るわず、設備投資は大幅に減少。建設投資もやや落ち込んだ。在庫整理が大きく進んだこともGDPの押し下げ要因となった。

統計局は今回、第1四半期(1~3月)と第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率を上方修正。それぞれ0.7%から0.8%、マイナス0.2%からマイナス0.1%へと引き上げた。