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2014/11/19

経済産業情報

機内でエボラ患者治療へ、ルフトハンザが機材改造

この記事の要約

エボラ出血熱患者を飛行中の機内で治療できるようにするため、ルフトハンザドイツ航空が機材の改造に乗り出した。ドイツ政府から委託を受けたためで、今月末には同患者の治療用に投入できるという。週刊誌『シュピーゲル』(オンライン版 […]

エボラ出血熱患者を飛行中の機内で治療できるようにするため、ルフトハンザドイツ航空が機材の改造に乗り出した。ドイツ政府から委託を受けたためで、今月末には同患者の治療用に投入できるという。週刊誌『シュピーゲル』(オンライン版)が16日報じ、同社が追認した。

エアバスA340-300型機をロベルト・コッホ研究所の医師などの協力を受けて改造する。室内に空調システムを装備した隔離テントを3つ設置。患者を輸送するだけでなく、フライト中も治療できるようにする。

政府はエボラの流行に苦しむ西アフリカ諸国にボランティアを派遣し、支援する方針を打ち出している。機材の改造はこれを受けた措置で、ボランティアがエボラに感染した場合、機内でも治療を実施することでケア体制を強化する意向だ。ドイツのボランティア以外でも必要があれば同機で輸送する。