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2014/12/10

経済産業情報

電子制御を一元化、新アーキテクチャー搭載EVを公開

この記事の要約

車両の電子制御を一元化するアーキテクチャーを搭載した電気自動車(EV)を、電機大手のシーメンスと電気自動車(EV)メーカーのストリートスクーターが3日、ミュンヘンにあるシーメンスの研究センターで公開した。同アーキテクチャ […]

車両の電子制御を一元化するアーキテクチャーを搭載した電気自動車(EV)を、電機大手のシーメンスと電気自動車(EV)メーカーのストリートスクーターが3日、ミュンヘンにあるシーメンスの研究センターで公開した。同アーキテクチャーは連邦経済技術省(BMWi)が支援するEV向けの情報通信技術(ICT)アーキテクチャーに関する研究プロジェクトで開発されたもので、RACE(Robust and reliant Automotive Computing Environment for future eCarsの略)という技術を採用している。

自動車の電子アーキテクチャーは車載電子機器の増加を受けて年々、複雑化しており、中型車では70以上の制御機器が使われていることが多い。これらの制御機器は合わせて数千の機能を持ち、相互にデータのやり取りをしている。

RACEでは電子制御が一元化されているため新しい機能を加えるのが容易で、開発も速やかに行えるメリットがある。