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2014/12/10

経済産業情報

乗用車新車登録3カ月ぶりに減少、11月は-1.8%に

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が5日ホームページで公開した2014年11月の乗用車新車登録台数は25万82台となり、前年同月を1.8%下回った。減少は3カ月ぶり。同国ではマイカー需要が低迷しており、新車に占める同割合は32. […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が5日ホームページで公開した2014年11月の乗用車新車登録台数は25万82台となり、前年同月を1.8%下回った。減少は3カ月ぶり。同国ではマイカー需要が低迷しており、新車に占める同割合は32.7%にとどまった。1~11月の累計では新車登録台数が前年同期比2.6%増の280万7,073台に拡大しており、独自動車工業会(VDA)は14年通期の台数が3年ぶりに300万台を回復するとみている。

11月の伸び率が最も大きかった部門はSUVで29.2%に達した。一方、バンは20.7%減少。キャンピングカーも16.6%落ち込んだ。

新車に占めるガソリン、ディーゼル車以外の割合は1.7%だった。その半分以上をハイブリッド車(2,273台)が占める。電気駆動車(電気自動車、レンジエクステンダー、プラグインハイブリッド車)は630台だった(1~11月では7,718台)。

走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均130.1グラムで、前年同月を3.1%下回った。

増加率が最も大きかったブランドはスバルで、前年同月比63.2%増の527台に拡大した。これにジープ(53.3%増の1,110台)、三菱(44.3%増の2,060台)が続く。

ドイツ車ではポルシェが34.6%増の1,965台と大きく伸びた。BMW(1.8%増の1万9,745台)、メルセデス(0.6%増の2万3,586台)、オペル(0.6%増の1万6,978台)は小幅増で、フォルクスワーゲン(2.6%減の5万9,081台)、ミニ(3.5%減の2,793台)、アウディ(4.1%減の2万1,116台)、フォード(8.7%減の1万6,110台)、スマート(23.5%減の1,808台)は減少した。

スバルと三菱以外の日本車はホンダ(9.0%増の1,690台)、スズキ(5.1%増の2,444台)、日産(2.6%増の4,718台)、マツダ(1.1%増の3,855台)が増加。レクサス(5.2%減の146台)、トヨタ(11.7%減の5,700台)は振るわなかった。

日本車以外の主な輸入ブランドではランドローバー(29.1%増の1,180台)とボルボ(14.5%増の2,664台)が2ケタ増となり、シトロエン(5.7%増の3,821台)、現代(3.8%増の8,459台)、ルノー(2.7%増の9,300台)、セアト(1.4%増の7,786台)も前年同月を上回った。ダチアは2.2%減の3,380台、シュコダは2.9%減の1万4,137台、フィアットは4.2%減の4,732台、起亜は10.6%減の3,723台、プジョーは20.0%減の3790台だった。

一方、VDAが2日発表した11月の国内乗用車生産台数は51万1,800台で、前年同月を5%下回った。輸出台数も8%減の38万2,900台に落ち込んでいる。1~11月の累計では生産台数が前年同期比3%増の523万3,500台、輸出台数が2%増の399万8,300台だった。