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2015/1/14

経済産業情報

独高級車3社が今年も販売記録更新

この記事の要約

独高級車メーカーのBMW、アウディ、ダイムラーは9日、2014年の販売台数(乗用車)をそれぞれ発表した。3社ともこれまでに引き続き過去最高を記録。BMWは初めて200万台を突破した。ダイムラーは伸び率が最も大きく、BMW […]

独高級車メーカーのBMW、アウディ、ダイムラーは9日、2014年の販売台数(乗用車)をそれぞれ発表した。3社ともこれまでに引き続き過去最高を記録。BMWは初めて200万台を突破した。ダイムラーは伸び率が最も大きく、BMW、アウディとの差を縮めた。(グラフ参照)

BMWのグループ販売台数は前年比7.9%増の211万7,965台となり、目標の200万台を大幅に上回った。世界市場拡大のほか、新モデルの発売が奏功した格好で、初投入の「2シリーズクーペ」は2万7,933台、発売3カ月の「2シリーズアクティブツアラー」は1万3,091台、7月投入の「X4」は2万1,688台を記録。同社初の電気自動車「i3」は米国を中心に1万6,052台へと達した。夏に発売したプラグインハイブリッド車「i8」は1,741台。クロスオーバーSUV「X4」の第3世代モデルは37.4%増の14万7,381台と大きく伸びた。

アウディの販売台数は10.5%増の174万1,100台となり、目標の170万台を達成した。新モデル攻勢の効果が大きく、SUVの増加率は15.8%に達した。販売地域を初めて全世界に広げた「A3」は53.2%増と急拡大している。

ダイムラーは超小型車ブランドのスマートを含めたメルセデス・ベンツ・カー全体の販売台数が11.4%増の173万9,854台となり、アウディとの差を約1,200台へと縮めた。旗艦モデル「Sクラス」が82.2%増の10万3,737台と大幅に拡大。コンパクトカー(「Aクラス」「Bクラス」「CLAクラス」「GLAクラス」)も24.7%増の46万3,152台と好調だった。SUVは計34万1,788台で、5.3%増加。「Gクラス」は10.4%の伸びを記録した。

3社とも中国販売が全体を大きく押し上げた。このため同国市場への依存度がこれまで以上に高まっており、販売に占める割合はアウディで33%、BMWで22%、ダイムラー(スマートを除く)で17%に達した。(表を参照)