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2015/1/14

経済産業情報

クラウド利用者の割合、EU平均下回る セキュリティ上の懸念がネックに

この記事の要約

欧州連合(EU)統計局ユーロスタットのデータをもとに独情報通信業界連盟(Bitkom)が13日明らかにしたところによると、クラウドサービスを利用するドイツ市民の割合は21%にとどまり、EU平均の22%を下回っている。クラ […]

欧州連合(EU)統計局ユーロスタットのデータをもとに独情報通信業界連盟(Bitkom)が13日明らかにしたところによると、クラウドサービスを利用するドイツ市民の割合は21%にとどまり、EU平均の22%を下回っている。クラウドのセキュリティに懸念を抱く人が多いためで、利用のすそ野を拡大するにはそうした懸念を解消する取り組みが欠かせないようだ。(グラフ参照)

ユーロスタットは欧州31カ国の16~74歳を対象に調査を実施した。それによると、クラウド利用率が最も高いのはデンマークで44%に達した。これにノルウェー(43%)、アイスランド(39%)が続く。

16~24歳の若年層をみても、ドイツの利用率は33%にとどまり、EU平均の36%を下回った。トップのデンマークは64%で、2位のノルウェーは63%、3位のスイスは56%だった。

セキュリティ上の懸念を理由にクラウドを利用しないとの回答はドイツで21%に達し、ルクセンブルク(同25%)、オランダ(24%)、スイス(22%)に次いで4番目に高かった。最低はデンマークで9%にとどまった。