欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2015/3/4

経済産業情報

1月小売売上が実質5.3%増、10年6月以来の伸びに エネルギー価格の低下と最低賃金が消費を刺激

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が3日発表した2015年1月の小売売上指数(自動車販売店を除く)は物価調整後の実質で前年同月を5.3%上回り、10年6月以来の大きな伸びを記録した。営業日数は15年1月も比較対象の14年1月もともに26日 […]

ドイツ連邦統計局が3日発表した2015年1月の小売売上指数(自動車販売店を除く)は物価調整後の実質で前年同月を5.3%上回り、10年6月以来の大きな伸びを記録した。営業日数は15年1月も比較対象の14年1月もともに26日。バイエルン州立銀行のエコノミストはロイター通信に、エネルギー価格の低下と最低賃金の効果で消費が拡大したとの見方を示した。

物価と営業日数、季節要因を加味した前月比の変動率はプラス2.9%で、7年来の高い伸びとなった。クリスマスプレゼントとして受け取った商品券や現金を1月に利用する消費者が多いことは前月比の大きな押し上げ要因となったもようだ。

前年同月比の実質変動率を分野別でみると、食料品店は3.8%、非食料品店は6.3%の幅でそれぞれ増加した。伸び率が最も大きかったのは通販で、過去最高の14.0%に達した。本屋・書店など「その他の小売店」(8.7%増)、家具・家電・DIY用品販売店(6.6%増)、コスメティック・医薬・医療品店(4.5%増)も好調だった。繊維・衣料品・靴・革製品店は暖冬のしわ寄せで2.1%減と振るわなかった。