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2015/3/4

経済産業情報

駐車場検索システム、シーメンスが路上試験へ

この記事の要約

電機大手の独シーメンスは2月25日、自社開発した駐車場検索システムの路上試験を行うと発表した。年内にベルリンとドバイでそれぞれ開始。ドライバーが路上の駐車スペースを速やかに見つけられるようにする。 ドイツでは駐車スペース […]

電機大手の独シーメンスは2月25日、自社開発した駐車場検索システムの路上試験を行うと発表した。年内にベルリンとドバイでそれぞれ開始。ドライバーが路上の駐車スペースを速やかに見つけられるようにする。

ドイツでは駐車スペースを見つけるために、ドライバーは平均4.5キロメートルも走行している。これは燃料消費量と二酸化炭素(CO2)排出量を増やすほか、渋滞を悪化させる要因にもなっている。

シーメンスが開発したシステムは街灯や建築物にレーダーセンサーを設置するというもの。同センサーは1個当たり5~7台分の駐車スペースと周辺の区域を24時間、監視する。情報は中央の誘導センターで管理しており、ドライバーはアプリを通して空き駐車スペースを速やかに見つけることができる。同システムは学習機能も備えており、例えば特定の時間帯に特定の場所で駐車が繰り返して行われる場合、その後の予測に反映されるようになる。

センサー用のレーダーチップは半導体大手の独インフィニオンから調達。センサーの接続には米インテルのIoT(モノのインターネット)プラットホームを採用する。