過去2年間にサイバー攻撃の被害を受けたドイツ企業は全体の30%に上る――。独情報通信業界連盟(Bitkom)の委託を受けて調査会社アリスが従業員数20人以上の企業458社を対象に実施したアンケート調査で明らかにしたもので、Bitkomのディーター・ケンプ会長は、常に最新のITセキュリティ対策を施すことが重要だと強調した。
被害の頻度は経営規模の小さい企業で高く、従業員数20~499人の企業では3社に1社の割合で被害が発生した。大企業はサイバー攻撃の標的になる確率が高いにもかかわらず同割合が約20%にとどまった。セキュリティ対策が相対的に充実していることが反映された格好だ。
インターネットを介したサイバー攻撃を受けたとの回答は前年の30%から40%へと増加した。