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2015/3/4

経済産業情報

乗用車新車登録3カ月連続で増加、2月は+6.6%に

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2015年2月の乗用車新車登録台数は前年同月比6.6%増の22万3,254台となり、3カ月連続で拡大した。独メーカーが強い社用車が全体の66.9%を占めてけん引。独自動車工業会(V […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2015年2月の乗用車新車登録台数は前年同月比6.6%増の22万3,254台となり、3カ月連続で拡大した。独メーカーが強い社用車が全体の66.9%を占めてけん引。独自動車工業会(VDA)によると、ドイツ車は9%増の16万3,500台と大きく伸びた。輸入車は1%増の5万9,800台だった。1~2月の新車登録台数は43万4,591台で、前年同期を4.6%上回った。

2月の増加率が最も大きかった分野はSUVで、21.4%に達した。コンパクトカーも15.2%と2ケタ増を確保している。一方、スポーツ車は13.0%減、バンは11.6%減と振るわなかった。

新車に占めるディーゼル車の割合は48.6%で、前月の50.6%から低下した。エレクトロアウト(電気自動車とレンジエクステンダー)は436台。ハイブリッド車は2,061台で、その3分の1をプラグインハイブリッド車が占めた。新車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均130.0グラムとなり、前年同月から3.7%減少した。

伸び率が最も大きかったブランドはジープで、96.5%増の1,081台だった。これにレクサス(63.4%増の116台)、スマート(42.8%増の2,842台)が続いた。

スマート以外のドイツ車ではポルシェ(33.3%増の2,065台)、ミニ(25.5%増の2,554台)、フォルクスワーゲン(18.5%増の5万143台)、BMW(13.1%増の1万8,096台)が2ケタ増を確保。アウディ(5.1%増の2万435台)とフォード(3.2%増の1万5,355台)も前年同月を上回った。メルセデス(0.5%減の1万8,050台)とオペル(2.9%減の1万4,961台)は減少した。

日本車はトヨタが13.1%減の4,404台に落ち込んだ以外はすべて増加した。各ブランドの実績はホンダが39.5%増の1,982台、三菱が38.0%増の2,361台、スズキが25.2%増の2,337台、日産が13.3%増の5,499台、マツダが2.9%増の4,339台、スバルが0.2%増の494台。

日本車以外の主な輸入ブランドでは現代(14.4%増の6,559台)、セアト(9.2%増の6,699台)、シュコダ(6.9%増の1万3,443台)、ランドローバー(3.4%増の1,247台)、フィアット(3.1%増の4,443台)、ボルボ(2.2%増の2,076台)が増加。起亜(1.2%減の3,812台)、シトロエン(3.4%減の3,447台)、ルノー(15.4%減の6,217台)、プジョー(15.7%減の3,354台)、ダチア(16.2%減の2,878台)は減少した。

一方、VDAが2日発表した2月の国内乗用車生産台数は48万8,200台で、前年同月を5%下回った。輸出台数も7%減の37万7,400台に落ち込んでいる。1~2月の累計では生産台数が前年同期比5%減の90万9,700台、輸出台数が5%減の71万900台だった。

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