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2015/4/29

経済産業情報

ドイツの人口、45年後は7000万前後に減少 移民で解消できず

この記事の要約

ドイツ連邦統計局は28日、同国の人口が長期的に大きく減少するとの予測を発表した。移民の純増で今後5~7年は増加するものの、それ以降は減少。45年後の2060年には13年の8,080万人から6,760万~7,310万人に落 […]

ドイツ連邦統計局は28日、同国の人口が長期的に大きく減少するとの予測を発表した。移民の純増で今後5~7年は増加するものの、それ以降は減少。45年後の2060年には13年の8,080万人から6,760万~7,310万人に落ち込むとしている。

統計局は◇一人の女性が一生に産む子供の平均数(合計特殊出生率)は1.4人◇平均出産年齢は上昇◇平均寿命は男性で7歳、女性で6歳上昇――と想定したうえで、移民の純増数が比較的少ない場合と比較的多い場合の2モデルを設定。同純増数が少ない場合は60年の人口が6,760万人、多い場合は7,310万人になるとしている。

人口が特に減少するのは就労者の中核を担う20~64歳の年齢層で、13年の4,900万人から3,400万~3,800万人へと落ち込む。減少率はそれぞれ30%、23%と大きく、ドイツの労働力不足は現在よりも大幅に悪化する見通しだ。20歳未満も1,500万人から1,100万~1,200万人に減少する。

一方、65歳以上は人口に占める割合が13年の21%から32~33%へと上昇。3人に1人が高齢者となる。