自動ドアやドア部品の大手メーカーである独ドルマ(エンネペタール)は4月30日、スイスの同業カバと合併合意したと発表した。相乗効果を引き出すことが狙い。合併手続きは5月22日に開催されるカバの臨時株主総会での承認を経て第3四半期に終了する見通しという。
持ち株会社カバの事業部門をドルマと合併させたうえで、新会社ドルマ+カバを設立する。新会社への出資比率はカバが52.5%、ドルマのオーナー一族が47.5%。同オーナー一族はカバの増資を引き受けるため、新会社への出資比率は実質的に50%弱となる。
ドルマ+カバはスイス証券取引所で株式を公開する。売上高は22億4,170万スイスフラン(約19億ユーロ)で、入退出管理システムの世界市場で3位に浮上する。合併2社の事業規模はほぼ同じで、従業員数は合わせて約1万6,000人。
ドルマはアジア市場、カバはアメリカ大陸市場に強い。製品面でも補完性が高いことから、今後4年でシナジー効果6,000万~7,000万フランを見込む。