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2015/5/6

経済産業情報

独工作機械業界、第1四半期受注8%減に

この記事の要約

独工作機械工業会(VDW)が4日発表した独業界の2015年第1四半期の新規受注高は前年同期を8%下回った。国内受注が19%減少し、足を強く引っ張った格好。国外も2%落ち込んだ。 比較対象の14年第1四半期は国内受注の規模 […]

独工作機械工業会(VDW)が4日発表した独業界の2015年第1四半期の新規受注高は前年同期を8%下回った。国内受注が19%減少し、足を強く引っ張った格好。国外も2%落ち込んだ。

比較対象の14年第1四半期は国内受注の規模が大きく、今年第1四半期はその反動が出た。VDWによると、今後はユーロ安と石油安を受けて輸出産業を中心に国内需要の回復が見込まれるという。

第1四半期の国外受注を地域別でみると、足元のユーロ圏は26%増と大幅に拡大した。ユーロ圏受注は昨年秋から回復傾向にあるという。

ユーロ圏が好調だったにもかかわらず国外受注が落ち込んだのは、アジアが振るわなかったためだ。ただ、中国では今後、製造業の近代化が一段と進み、ドイツ製工作機械の需要が拡大すると予想されるため、先行きは明るいという。

中国に次ぎ2番目に大きい市場である米国向けの輸出については、ユーロ安が追い風となり加速するとみている。