ドイツ化学・薬品業界の動き

SGL Carbon SE―前駆体メーカーを買収―

炭素繊維大手の独SGL Carbon(ヴィースバーデン)は23日、ポルトガルの炭素繊維前駆体メーカーFisipe(Fibras Sinteticas de Portugal)を買収すると発表した。生産能力を強化する狙い。 […]

Celesio AG―ネット薬局Doc Morris放出へ―

医薬品卸で独2位のCelesio(シュツットガルト)は27日、インターネット薬局子会社Doc Morrisの売却方針を発表した。同子会社に対し顧客の薬局が反発を示したことを受けた措置。今後は中核の卸売事業を強化する意向で

独ヘンケル、11年の中東欧売上高4%増

ドイツ化学大手ヘンケルの中東欧事業を統括するヘンケル・セントラル・イースタン・ヨーロッパ(ヘンケルCEE)は8日、2011年通期の売上高が前期比4.4%増の28億ユーロに拡大したと発表した。 \ 国別で売上高に占める比率

ヘンケル、セルビアにドライモルタル工場建設

独化学・日用品メーカーのヘンケルが、セルビア北部インディヤ(Indija)にドライモルタル工場を建設する。タンユグ通信が5日、ヘンケル・セルビアのサレナッチ社長の話として伝えた。 \ 新工場への投資額は1,500万~2,

Henkel AG & Co. KGaA―売上・利益で記録更新―

化学大手の独Henkel(デュッセルドルフ)が8日発表した2011年12月期決算の営業利益(EBIT)は前期比7.8%増の18億5,700万ユーロとなり、10年12月期に引き続き過去最高を記録した。新興国事業の強化やコス

Merck KGaA―製薬部門が不振、11年は減益に―

化学・製薬大手の独Merck(ダルムシュタット)が6日発表した2011年12月通期決算の営業利益は9億8,500万ユーロとなり、前年比で12%減少した。化学部門は好調だったものの、製薬部門が医療制度改革の影響で苦戦し足を

クラレ

クラレは9日、独トロイスドルフにある工場で自動車、建築用合わせガラス中間膜用などに使うPVBフィルムの生産設備を増設すると発表した。旺盛な世界需要に対応する狙い。約2,000万ユーロを投資し、2013年11月から操業を開

がん治療薬のライセンス供与、印当局がバイエルに命令

インド特許庁は12日、独バイエルに対しがん治療薬「Nexavar」のライセンスを現地の後発医薬品メーカーNatcoに低額で供与することを命じた。特許の供与命令はインド史上初めて。国境なき医師団(MSF)はがん患者1人当た

触媒による硝酸性窒素除去をリアルタイムで観察

地下水汚染の原因となる硝酸性窒素の新たな除去技術として関心が高まっている合金触媒で、反応のプロセスを実反応条件下で観察することにウィーン工科大学の研究チームが成功した。同触媒の化学反応機構はこれまでほとんど解明されていな

Wacker Chemie AG―南京に2工場―

特殊化学大手の独Wacker Chemie(ミュンヘン)は5日、南京工場内にエチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)とポリ酢酸ビニル(PVAc)の生産施設をそれぞれ新設すると発表した。アジア太平洋市場の旺盛な需要に対応する

Lanxess AG―高性能ゴム工場をシンガポールに建設―

特殊化学品大手の独Lanxess(レバークーゼン)は1日、シンガポールに高性能ゴム工場を建設すると発表した。9月に着工し、2015年上半期からネオジウム触媒ポリブタジエンラバー(Nd-PBR)の生産を開始する。投資規模は

GM混入種子、知らずに播いても廃棄は農家の責任

遺伝子組み換え(GM)種子が混入していることを知らずに播種した作物の処分をめぐる係争で、最高裁の連邦行政裁判所は2月29日、廃棄は農家の責任で行わなければならないとの判断を示した。GM作物による汚染の拡大を防ぎ食の安全を

独化学業界の生産・売上高、3四半期連続で減少

ドイツ化学工業会(VCI)が1日発表した2011年第4四半期の業界生産高(製薬を含む)は前期比2.0%減となり、3四半期連続で後退した。景気の減速が反映された格好で、業界売上も2.3%減少。こちらも3四半期連続で落ち込ん

BASFがシェルを提訴、ブラジルの公害訴訟めぐり

化学大手のBASFが石油大手のシェルを相手取って裁判を起こしていることが、1日付『ファイナンシャル・タイムズ(FTD、ドイツ版)』紙の報道で分かった。両社はブラジル北東部のパウリニアで発生した公害問題で合わせて約5億ユー

BASF SE―2011売上・営業益で記録更新―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が24日発表した2011年12月期決算の売上高は前期比15.1%増の734億9,700万ユーロとなり、2010年12月期に引き続き過去最高を更新した。好景気を背景に化学品や

Anzag―収益力回復に向け化粧品など販売へ―

英Alliance Boots傘下の独医薬品卸大手Anzag(フランクフルト)が低迷する利益率の回復に向けて医薬品以外の販売や各種のサービスを開始する。同社のトーマス・トゥリュンパー社長(業界団体Phagro会長)への取

製紙業界生産高、2011年は1.6%減少

ドイツ製紙事業者連盟(VDP)が23日発表した2011年の業界生産高は2,269万トンとなり、前年比で1.6%減少した。印刷用紙が4.0%減の963万トンへと大きく落ち込んだことで全体が押し下げられた格好。印刷用紙業界を

化学労組ベア6%要求へ

独化学労組IG BCEの中央執行部は14日、今春に始まる労使交渉で6%のベースアップを要求する方針を打ち出し、地方支部に勧告した。金属労組IGメタルとサービス労組Verdiはすでに6.5%のベア要求方針を表明しており、ド

BASF SE―バッテリーメーカーOvonicを買収―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は14日、米太陽電池大手Energy Conversion Devicesのバッテリー製造子会社Ovonic Battery Companyを買収すると発表した。電池事業を

Evotec

新薬候補の絞り込みサービスを手がける独Evotecは16日、医薬品開発の英IR Pharmaと呼吸器疾患治療薬の分野で戦略提携すると発表した。両社のノウハウを持ち寄り、製薬会社に包括的な研究ソリューションを提供する狙い。

BASF

化学大手の独BASFは21日、同業Merckの高性能バッテリー向け電解質事業を買収すると発表した。電池事業を強化する計画の一環。BASFは米バッテリーメーカーのOvonicを買収すると発表したばかり。取引価格は千万ユーロ

自立したシート状の二次元周期網目高分子の合成に成功

自立した単層シート状の二次元周期網目構造(二次元高分子)を有機合成することに、チューリヒ工科大学(ETH)とスイス連邦材料試験研究所(EMPA)の研究チームが初めて成功した。グラフェンに代表されるような二次元高分子は新た

ニプロ―独ガラス医薬容器メーカー買収―

ニプロは10日、ドイツのガラス医薬容器メーカーMGlas AGを関連3 社を含めて買収すると発表した。2020 年度までに連結売上高を5,000 億円に引き上げる計画の一環。取引金額は2,590万ユーロ(約26億円)。

シャンプー業界の競争熾烈に

独シャンプー市場で競争が激化している。飽和状態で拡大が見込めないため、売り上げを伸ばすには競合から顧客を奪うしか方法がないためだ。使用ブランドにこだわりの少ない男性をターゲットにした広告キャンペーンや新製品の投入、値下げ

Merck KGaA―がん治療薬の開発・販売権取得―

製薬・化学大手の独Merck(ダルムシュタット)は3日、米国の同業Threshold Pharmaceuticalsが開発中のがん治療薬「TH-302」の世界開発・販売権を取得することで合意したと発表した。新薬の開発パイ

公的健保の薬剤費支出、11年は2.8%減少

独薬剤師連盟(DAV)は1月31日、公的健康保険の2011年の薬剤費支出額が前年比2.8%(8億ユーロ)減の271億ユーロに低下したとの試算を発表した。製薬会社が公的健康組合と結ぶ割引契約分(推定14億ユーロ)を含めると

バイエル・マテリアルサイエンス、塗料生産能力を強化

化学大手バイエルの樹脂部門(バイエル・マテリアルサイエンス)は1月20日、本社所在地のレーバクーゼンにポリウレタン樹脂塗料を生産するための多目的プラントを建設すると発表した。同プラントを既存のヘキサメチレン・ジイソシアネ

Amgen Inc.―独米系同業Micrometを買収へ―

バイオ医薬品大手の米Amgen(サウザンドオークス)は1月26日、独米系の同業Micrometの買収に向けて株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。がん治療薬事業を強化する狙い。TOBはMicromet経営陣の支

BBraun

医療機器大手の独BBraunが遺伝子診断サービス会社のCegat GmbHに20%出資した。27日付『ハンデルスブラット』紙が報じたもので、同社はこれにより遺伝子診断事業に参入した。取引金額は100万ユーロのケタ台の半ば

「輸入薬の販売は可、処方薬であれば割引は違法」=最高裁

欧州連合(EU)加盟国から輸入した医薬品の割引販売をめぐる係争で連邦司法裁判所(BGH、最高裁)は12日、処方薬であれば割引販売は認められないとの判断を示した。患者の自己負担額が薬事法で固定されていることが理由。一方、販

独バイオ業界に金融不安の影

独バイオテクノロジー業界団体のBio Deutschlandと業界専門誌『transkript』は16日、バイオ企業の事業見通しに関するアンケート調査結果を公表した。それによると、経営の現状については肯定的な見方をする企

武田薬品工業―欧米で2,800人削減へ―

武田薬品工業は18日、海外連結子会社で人員削減を実施すると発表した。欧州の同業Nycomedの買収に伴う措置で、事業の重複がある欧米を中心に2,800人を整理する。実施期間は今月から2016年3月末まで。 \ 欧州では研

新薬販売価格、メーカーと健保の交渉始まる

特許薬の価格取り決めに関する法令(AMNOG)に基づくメーカーと公的健康保険との初の価格交渉が23日開始された。交渉第1号となったのはアストラゼネカの抗血栓症薬「ブリリック(薬効名:チカグレロル、米商品名:ブリリンタ)」

家畜への抗生物質投与制限へ、法改正原案発表

イルゼ・アイグナー連邦農業相は10日、薬事法改正に向けた原案を発表した。養鶏業者などが抗生物質を家畜に大量投与している現状を改めることが狙い。今後、関連省庁間で意見調整して3月にも閣議決定し、早ければ今秋にも施行したい考

BASF SE―GM作物事業の本社を米に移転―

化学大手のBASF(ルートヴィヒスハーフェン)は16日、遺伝子組み換え(GM)作物事業子会社BASF Plant Scienceの本社機能を独リンブルガーホーフから米ノースカロライナ州の州都ローリーに移管すると発表した。

Lanxess AG―ロシアに工場進出―

化学大手の独Lanxess(レバークーゼン)は13日、ロシア西部のリペツクに工場を建設すると発表した。同社が同国に工場を設置するのは初めて。旧ソ連諸国の自動車需要拡大を受けて、タイヤ材料などの現地生産に乗り出す。 \ 今

武田薬品工業―ドイツで人員削減か―

武田薬品工業がドイツで人員削減を実施するもようだ。欧州製薬大手Nycomedを買収したことで業務の重複や余剰人員が出ているほか、ドイツの投資環境が悪いことが理由という。『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』紙

BASF

化学大手のBASFは17日、本社所在地の独ルートヴィヒスハーフェンに生産施設を新設すると発表した。約10億ユーロを投じて年産能力30万トンのトルエンジイソシアネート(TDI)工場を建設、2014年から生産を開始する。約2

分子センサーで細胞毒性の測定が簡便に

培養細胞を用いた有害性評価で、細胞毒性が簡単に測定できる分子センサーをフラウンホーファーモジュール固体技術研究所(EMFT)が開発した。細胞膜透過性のあるナノ粒子に2種類の蛍光色素を修飾したもので、細胞の生存率に応じて発

Linde AG―米Air Productsの欧州ホームケア事業買収―

工業ガス大手の独Linde(ミュンヘン)は9日、米競合Air Productsから大陸欧州のホームケア事業を取得することで合意したと発表した。医療ガスを中心とするヘルスケア事業を強化する狙い。成約額は約5億9,000万ユ

自然化粧品市場が拡大、購入者は5年で1.5倍に

無農薬有機栽培の植物原料を主体として製造される自然化粧品のブームが続いている。2011年の国内市場規模は8億ユーロを超え、前年比11%増の7億9,500万ユーロとなった2010年をさらに上回る見通し。化粧品全体に占めるシ

臨床検査業界に再編の波

臨床検査業界で再編の流れが加速している。国際的に事業展開する外資系企業の進出に伴う競争激化が背景にあり、国内の業者はサービスの多角化のほか、買収や大手への身売り、小規模企業同士の連携などによって生き残りを図っている。4日

鶏肉の半数で耐性菌検出=環境保護団体

環境・自然保護連盟(Bund)は9日、ドイツ国内のスーパーで販売されている鶏肉の半数から薬剤耐性菌が検出されたと発表した。家畜業者が抗生物質を混ぜた飼料を家禽に与えていることが原因とみられる。Bundはそうした製品を販売

Siemens

電機大手のSiemensは12月21日、診断薬事業で人員削減を行うと発表した。収益力が低迷しているためで、国外を中心に約1,000人を整理する。同社は2006年から07年にかけて独Bayerの当該事業と米Dade Beh

特許薬の独市場投入、2011年は27件に

研究開発型製薬工業会(VFA)は12月21日、ドイツ市場に新規投入された特許薬の数が2011年は27件となり、前年の26件からやや増加したと発表した。件数が最も多い分野は中枢神経システム疾患で6件に上った。これに心臓・循

―シンガポールに工場、動物添加剤生産へ―

複合企業の独Evonik(エッセン)は16日、動物添加剤メチオニンの生産施設をシンガポールに建設すると発表した。投資規模は約5億ユーロで、同社の化学投資では過去最大の規模。食肉消費が急増するアジアの需要を取り込む意向だ。

―上海工場に7,000万ユーロ投資―

製薬大手の独Boehringer Ingelheim(インゲルハイム)は14日、上海工場に7,000万ユーロを投資すると発表した。中国の医薬品市場拡大を見越した措置で、生産能力を倍増。従業員数も現在の240人から400人

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