欧州経済ウオッチャー

ハイネケン、メキシコ容器部門を売却

欧州ビール大手のハイネケンは1日、メキシコの飲料容器部門エンパケを米クラウン・ホールディングスに売却することで合意したと発表した。売却額は12億2,500万ドル。年内の手続き完了を見込んでいる。 ハイネケンは2010年、 […]

ヒューゴ・ボス、パーミラが出資削減

高級アパレル大手の独ヒューゴ・ボスは2日、英投資会社パーミラが保有する同社の株式11.2%を放出すると発表した。これによりパーミラの出資比率は50%プラス1株から39%弱に低下。ヒューゴ・ボスの浮動株比率は59%に上昇す

独ネット通販大手、IPO実施へ

独ネット通販大手のツァランドは3日、新規株式公開(IPO)を実施すると発表した。調達資金を事業の拡大に投じる考えで、上場環境が悪化しなければ年内にも上場する。ロイター通信が消息筋の情報として報じたところによると、同社は自

RWE、洋上風力発電パークを合弁化

独エネルギー大手のRWEは4日、北海に建設予定の風力発電パーク3カ所を再生可能エネルギー子会社RWEイノジーがカナダの電力会社ノースランド・パワーとの合弁に切り替えると発表した。RWEは債務圧縮に向けて再可エネ事業向け投

スイスが4~6月期ゼロ成長に、ユーロ圏経済の停滞響く

スイスの経済省経済事務局(SECO)は2日、同国の2014年4~6月期の国内総生産(GDP、速報値)は前期比で横ばいだったと発表した。前期は0.5%増だったが、最大の輸出先であるユーロ圏の景気停滞が大きく響き、ゼロ成長と

スロバキア、ウクライナへの天然ガス供給開始

スロバキアは2日、ウクライナへのガス供給を開始した。最大で年間消費量の20%を供給する。ウクライナは代金の滞納を理由にロシアから天然ガス供給を停止されており、ガス需要が急増する冬を控えて国民の間に不安が広がっている。 天

ポーランド金融当局、仏銀のBGZ買収を承認

ポーランドの金融監督当局は2日、食糧経済銀行(バンク・ゴスポダルキ・シノシウィ=BGZ)を仏最大手銀行BNPパリバが買収する計画を承認したと発表した。BNPパリバは昨年12月、BGZの株式98.5%を親会社のオランダ大手

イスラエル企業、ポーランド風力発電市場に進出

イスラエルの再生可能エネルギー開発大手エンライトはこのほど、ポーランドの風力発電市場に参入するため中国の投資会社CEEエクイティ・パートナーズと合弁会社を設立した。出資率はエンライトが50.1%、CEEが49.9%。合弁

ECBが追加利下げ決定、ABSなどの購入開始も

欧州中央銀行(ECB)は4日に開いた定例政策理事会で、追加金融緩和を決めた。ユーロ圏の景気停滞、デフレ懸念に対応するもので、ユーロ圏18カ国に適用される最重要政策金利を現行の0.15%から0.1ポイント引き下げ、過去最低

ルーマニア小売売上高、7月は7.6%増

ルーマニア統計局が2日発表した7月の小売売上高(自動車・自動二輪除く、営業日数調整済み)は前年同月比7.6%増となったが、上げ幅は6月の10.3%から縮小した。 部門別にみると、食品・飲料・タバコ製品が9.7%増、非食品

EUが対ロ追加制裁を決定、停戦実現に向け圧力強化

EUは5日に開いた大使級会合で、ウクライナ情勢をめぐるロシアへの追加制裁を決定した。金融、軍事、エネルギーなどすでに制裁を実施している分野の規制を強化すると共に、資産凍結や渡航禁止などの措置の対象も拡大する。加盟国が8日

クロアチア発電所拡張、丸紅などが優先交渉権獲得

クロアチアの国営電力会社HEPは2日、プロミン石炭火力発電所の拡張事業の発注について、丸紅と仏アルストムからなる企業連合に優先交渉権を付与した。交渉で詳細を詰め、来年初めに契約する予定だ。総工費は8億ユーロに上る見込み。

次期欧州委員の人選大詰め、週内に“組閣”完了へ

EUの“内閣”である欧州委員会の次期委員の人選が大詰めを迎えている。ユンケル次期委員長は5日、閣僚に相当する欧州委員26人の候補者リストを発表。今週半ばまでに各候補者の担当分野を決め、組閣を終える予定だ。 欧州委員は加盟

ロシア・中国天然ガスパイプラインが着工、19年稼動へ

ロシア東部のサハ共和国ヤクーツク市郊外で、同国と中国を結ぶ初のガスパイプライン「シベリアの力(旧称:東ルート)」が1日に着工した。東シベリア産のガスを中国に輸出する目的で、2019年に稼動する予定だ。全長は4,000キロ

ユーロ圏の設備投資が不振、ゼロ成長の主因に

EU統計局ユーロスタットは5日、ユーロ圏の2014年4~6月期の域内総生産(GDP)統計の詳細を発表した。これによると、設備投資がマイナスに転落。同期にゼロ成長に落ち込んだ最大の要因となった。(表参照) 前期比で個人消費

トルコのインフレ率、8月は9.54%

トルコ統計機構(TUIK)が2日発表した8月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比9.54%となり、5カ月連続で9%を超えた。 食品・非アルコール飲料が前年同月比で14.44%、前月比で0.89%と大きく上昇した

欧州委と独通信当局が対立、ターミネーション料規制めぐり

携帯電話事業者が他社のネットワークに回線を接続する際に支払う「モバイル・ターミネーション・レート(MTR)」をめぐり、欧州委員会がドイツの通信当局に対する批判を強めている。ドイツでは他のEU諸国に比べてMRTが80%近く

ユーロ圏小売業売上高、7月は0.8%増

EU統計局ユーロスタットが3日発表したユーロ圏の7月の小売業売上高(速報値・数量ベース)は前年同月比で0.8%増となり、7カ月連続で伸びた。ただ、上げ幅は前月の1.9%から大きく縮小した。(表参照) 分野別では食品・飲料

EU、UHF帯の無線ブロバン活用を提言

EUは1日、UHF帯(700MHz帯)の有効活用に関する報告書を発表した。現在は地上波放送に使用されているこの帯域を「一等地」と位置づけ、スマートフォンユーザーの増加などによる大容量の無線通信需要に対応するため、2020

再可エネルギー導入目標の達成へ、加盟国が域内での取引検討

EUは2020年を期限とする再生可能エネルギー導入目標の達成に向けて取り組みを進めているが、現状では国別目標の達成が困難とみられる加盟国の間で、域内の他の国から不足分を購入する構想が検討されている。欧州委員会は域内におけ

ポーランド、炭化水素資源に新たな課税制度を導入へ

ポーランドのコモロフスキー大統領は8月26日、炭化水素資源の生産事業者に対して新たな課税制度を導入する法案に署名した。シェールガスなど非在来型資源を含めたエネルギー資源に対する新たな税制の枠組みとなる。 新課税制度の下で

ハンガリー中銀、政策金利据え置き

ハンガリー中央銀行の国立銀行(MNB)は8月26日、政策金利である2週間物預金金利を2.10%に据え置いた。これにより、2012年8月以来、約2年間にわたって行われてきた利下げサイクルに終止符が打たれた格好だ。 MNBは

川崎重工、トルクメニスタンでGTL設備を受注

川崎重工業は8月27日、トルコの建設会社ルネッサンスと共同で、トルクメニスタンの国営ガス公社トルクメンガスから天然ガスを原料にガソリンを製造するガス・ツー・リキッド(GTL)設備を受注したと発表した。受注額は約1,500

ロシア経済省、15年成長見通しを1%に下方修正

ロシア経済省は8月26日、2015年の経済成長見通しを当初予測の2.0%から1.0%に引き下げた。ロシアのウクライナ紛争介入に対する欧米の制裁強化で、経済的な打撃を回避できなくなったと判断し、下方修正を迫られた。 14年

アルミ世界最大手ルサール、5四半期ぶりに黒字転換

アルミ生産世界最大手であるロシアのUCルサールが8月27日発表した第2四半期(4~6月)決算は、純利益が1億1,600万米ドルだった。前期(1~3月)は3億2,500万ドルの赤字だった。アルミ価格の上昇に加え、ロンドン金

露スベルバンク、4~6月は13%増益

ロシア最大手銀行の国営スベルバンクが8月28日発表した2014年4~6月期(第2四半期)決算の純利益は975億ルーブル(約20億ユーロ)となり、前年同期から13%増加した。手数料収入、小口融資部門が好調で、増益を確保した

ウクライナ議会解散、10月に総選挙へ

ウクライナのポロシェンコ大統領は8月25日、議会の解散を発表した。これにより、総選挙が前倒しで10月26日に実施されることが決まった。ヤヌコビッチ元大統領を支持する親ロシア派議員が多数を占める議会での劣勢を覆し、自らの政

独政府が移民規制の強化案発表、「貧困移民」阻止に向け

ドイツ政府は8月27日、他のEU加盟国からの移民に対する規制を強化する法案を発表した。自国より手厚い福祉制度を目的に東欧などからやって来る「貧困移民」の急増に歯止めをかけるのが狙い。 EUでは原則として加盟国が相互に労働

スロベニア次期首相にツェラル氏

スロベニア国民議会(下院)は8月25日、7月の総選挙で第1党となった中道左派の新党「ミロ・ツェラル党(SMC)」のミロ・ツェラル党首を次期首相に選出した。 ツェラル氏は51才の法学教授。政治経験はないものの、総選挙では政

EUが乳業にも特別支援、露の禁輸への対応で

欧州委員会は8月28日、ロシアがウクライナ問題をめぐる欧米の経済制裁に対抗して発動した禁輸措置への追加対応策として、EU内の乳業事業者に対する特別支援を発表した。生鮮野菜、果物の農家に続く支援実施となる。 支援対象となる

EUとベトナムのFTA交渉が前進、10月にも締結の可能性

欧州委員会のバローゾ委員長は8月25日、訪問先のハノイでベトナムのグエン・タン・ズン首相と会談し、EUと同国の自由貿易協定(FTA)の早期妥結を目指すことで一致した。ズン首相は2年前にスタートしたFTA締結交渉がこの間に

ガリレオ実用衛星の打ち上げ失敗、予定の軌道に乗らず

EUが進めている欧州独自の衛星利用測位システム「ガリレオ」計画で、8月22日に打ち上げられた衛星2基が予定の軌道から外れていたことが明らかになった。欧州委員会は25日、欧州宇宙機関(ESA)と打ち上げを請け負った仏アリア

クアルコムへの調査開始か、競争法違反問題で=欧州委

携帯電話用半導体大手の米クアルコムが、EU競争法に違反している疑いで、欧州委員会の調査対象となる見通しだ。ロイター通信が8月26日、複数の消息筋から得た情報として伝えたもので、近く調査が開始されるという。 消息筋によると

リバティの蘭CATV会社買収、11月3日までに可否判断=欧州委

ケーブルテレビ(CATV)大手の米リバティ・グローバルがオランダ同業ジッゴを買収する計画の可否を審査している欧州委員会は8月25日、審査期限を11月3日に設定したことを明らかにした。リバティ・グローバルが提案した競争上の

テレフォニカ、ビベンディのブラジル子会社買収で交渉開始

仏メディア・通信大手ビベンディは8月28日、ブラジルのインターネット接続サービス子会社GVTの売却について、スペイン通信最大手テレフォニカと独占交渉を開始すると発表した。GVTにはイタリア通信最大手のテレコムイタリアも買

ロシュ、米バイオ医薬品会社を83億ドルで買収

スイス製薬大手のロシュは24日、米バイオ医薬品会社インターミューンを買収すると発表した。インターミューン経営陣の支持を得ており、株式公開買い付け(TOB)を通じて全株式を取得し、吸収合併する方針だ。年内の買収手続き完了を

格安航空ライアンエアー、ビジネスクラス導入

欧州最大の格安航空会社であるライアンエアー(アイルランド)は8月27日、全路線でビジネスクラスを導入すると発表した。格安のビジネスクラス・サービス開始によって、現在は利用者の約25%となっているビジネス客の取り込みを強化

アルコア、伊の精錬所を閉鎖

米アルミニウム大手アルコアは8月25日、伊サルデーニャ島のポルトベスメにある精錬所を閉鎖すると発表した。アルミが世界的な供給過剰で値下がりする中、操業コストがかさむ同拠点の運営は難しいと判断した。 アルコアは7月に豪州の

人民元決済センター、フランクフルトに開設

中国人民元の決済センターが8月26日、独金融都市フランクフルトに開設された。早ければ9月末、遅くても11月に業務を開始する。同センターを運営する中国銀行は同日、同決済業務でドイツ銀行と提携することを取り決めた。 独中銀の

キプロス銀の10億ユーロ増資、株主総会で承認

キプロス最大手銀行であるキプロス銀行の10億ユーロの増資計画が8月28日、株主総会で承認された。同行は資本増強によって経営再建を進めると同時に、欧州中央銀行(ECB) が実施する銀行ストレステスト(健全性審査)に備える。

独企業景況感、4カ月連続で悪化

ドイツのIfo経済研究所が8月25日発表した同月の独企業景況感指数は106.3となり、前月の108.0から1.7ポイント低下した。同指数の悪化は4カ月連続。ウクライナ、中東危機が一段と深刻化していることが反映された格好で

広告大手WPP、上期は小幅増収

広告世界最大手の英WPPが8月26日発表した2014年6月中間決算は、売上高が54億6,900万ポンドとなり、前年同期から2.7%増加した。ポンド高で海外での売り上げが目減りしたものの、英国事業が17%増と好調で増収を確

仏ペルノの通期利益14%減、中国の販売不振響く

仏酒造大手ペルノ・リカールが8月28日発表した2014年6月通期決算の純利益は10億2,000万ユーロで、前年から14%減少した。中国での販売が不振で、収益が悪化した。売上高は7%減の79億4,000万ユーロ。 同社は業

仏ブイグ、上期は大幅増益

仏コングロマリットのブイグが8月28日発表した2014年6月中間決算の純利益は4億1,000万ユーロとなり、前年同期の1億8,800万ユーロから急増した。保有する株式の売却で2億4,000万ユーロの特別利益を計上したこと

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