2010/4/28

ポーランド

ポーランド大統領選、6月20日に実施

この記事の要約

ポーランド大統領代行を務めるブロニスワフ・コモロフスキ下院議長は21日、レフ・カチンスキ大統領死去に伴う大統領選を6月20日に行うと発表した。これにより正式に選挙戦がスタートした。各種世論調査では、与党「市民プラットフォ […]

ポーランド大統領代行を務めるブロニスワフ・コモロフスキ下院議長は21日、レフ・カチンスキ大統領死去に伴う大統領選を6月20日に行うと発表した。これにより正式に選挙戦がスタートした。各種世論調査では、与党「市民プラットフォーム(PO)」の公認候補であるコモロフスキ大統領代行が圧勝しそうな勢いをみせている。

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大統領選は、本来はカチンスキ大統領の任期が切れる10月に予定されていたが、10日に発生した飛行機事故による大統領死亡で、繰上げ実施されることになった。この事故では、再出馬が有力視されていたカチンスキ大統領のほか、議会内第3政党「民主左翼連合(SLD)」の候補者に指名されていたシュマイジンスキ(Szmajdzinski)下院副議長も死亡し、有力候補の中でコモロフスキ大統領代行が唯一、残った形となった。

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事故死した大統領の双子の兄が出馬

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事故死したカチンスキ大統領を立てる予定だった最大野党「法と正義(PiS)」は26日、代替の候補として大統領の双子の兄、ヤロスワフ・カチンスキ党首が出馬すると発表した。大統領選への候補者登録は同日で締め切られ、このほかPawlak経済相ら計22人が手続きを済ませた。

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カチンスキ党首の弔い合戦が注目されるが、有力紙『ジェチポスポリタ(Rzeczpospolita)』が21日付で掲載した世論調査機関GfKポロニアによる支持率調査では、コモロフスキ大統領代行は同党首に49%対26%で大きくリード。選挙戦が順調に進めば大統領代行の当選は確実視される。

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