2010/4/28

チェコ・スロバキア

チェコの物流不動産、第1四半期は新規供給ゼロ

この記事の要約

不動産コンサルティング会社キング・スタージが21日発表したレポートによると、チェコで2010年1-3月期に建設された倉庫などの物流不動産はゼロ件だった。建設件数がゼロだったのは2002年以来。キング・スタージでは、投機を […]

不動産コンサルティング会社キング・スタージが21日発表したレポートによると、チェコで2010年1-3月期に建設された倉庫などの物流不動産はゼロ件だった。建設件数がゼロだったのは2002年以来。キング・スタージでは、投機を目的とした建設ブームが一段落したためと分析している。

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一方、1-3月期にチェコ国内でリースされた物流不動産の総面積は15万8,000平方メートルと、前期(09年10-12月期)から42%、前年同期から84%それぞれ増加した。 このうち新規リースは11万平方メートルだった。1-3月期に取引された物件の平均面積は5,266平方メートル。最大の案件は国際物流大手シーバロジスティクスによる西ボヘミアのCTPark Borでのリース(2万6,000平方メートル)だった。

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3月末の物流不動産の空室率は16.9%。空室率が高いのは中央ボヘミアのオロモウツ周辺、西ボヘミア、モラビア・シレジアで、物件が少ない北西ボヘミア及び南ボヘミアでは空室率は低い。また、首都プラハ及び周辺地域は18%前後で安定している。

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チェコの物流不動産の総供給は3月末時点336万平方メートルとなっている。

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