銅生産で欧州最大手のポーランドKGHMは、ズロチ安が進行していることを受け、2010年の業績予想を上方修正する方針だ。予定していた社債の発行は見合わせる。Wirth最高経営責任者（CEO）が17日、ブルームバーグとのインタビューで明らかにした。
\KGHMが2月に発表した今年の業績予測は、銅の平均販売価格を1トン当たり6,700ドル、平均為替レートを1ドル＝2.7ズロチと想定し、売上高を117億ズロチ、純利益を29億ズロチとした。一方、ブルームバーグがまとめた年初来のロンドン金属取引所での平均銅取引価格は7,203ドル、平均為替レートは1ドル＝2.9990ズロチ。17日には1ドル＝3.2878ズロチにまでズロチ安が進んだ。
\Wirth氏は「下期初頭に業績予想を上方修正する可能性がある」と発言。同氏はまた、4月に地元紙『ジェチポスポリタ』とのインタビューで、社債発行により5億ズロチの資金を調達する計画を明らかにしたが、「ズロチ安で収入が増加すれば、社債の発行は必要ない」と述べ、発行を見合わせる意向を示した。
\KGHMは買収による事業拡大を推進しており、今年は16億3,000億ズロチを買収予算として計上している。近く実施される電力大手タウロンの新規株式公開（IPO）にも参加を表明している。（1PLN＝27.5JPY）
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