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2011/9/7

CIS諸国

ウクライナのLNG基地事業化調査、最終候補に5社

この記事の要約

ウクライナ政府は、同国初の液化天然ガス(LNG)ターミナルの建設に向けた事業化調査の競争入札で、5社を最終候補に選定した。投資・国家プロジェクト管理庁のウラデスラヴ・カシキフ長官が8月29日、記者会見で明らかにした。\ […]

ウクライナ政府は、同国初の液化天然ガス(LNG)ターミナルの建設に向けた事業化調査の競争入札で、5社を最終候補に選定した。投資・国家プロジェクト管理庁のウラデスラヴ・カシキフ長官が8月29日、記者会見で明らかにした。

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最終候補となったのはラムボル・オイルアンドガス (デンマーク)、フォスター・ウィーラー・イベリア、ソコイン、セネル (スペイン)、テクニック・イタリー (イタリア)の5社。最終入札を経て、今月20日に落札企業を決定する。なお、ザゴペ (ポルトガル)、 アムベテック (米国)、スウェコ (フィンランド) 及びプライスウォーターハウスクーパースのウクライナ法人は、入札書類に不備があったことを理由に失格となった。

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ウクライナはエネルギー供給におけるロシア依存から脱却するため、エネルギー調達ルートの多様化を模索しており、新LNG基地を、中央アジアや中東・アフリカからの天然ガスの受け入れ拠点としたい考え。ターミナルの年間処理能力は14年に20億立方メートル、17年までに100億立方メートルに拡大することを目指す。プロジェクト費用は、LNGターミナル本体が7億5,000万~10億米ドル、関連インフラの整備に1億7,000万~3億6,000万ドル、LNGの輸送システム整備に1億~4億6,000万ドルとなる見通し。建設候補地には黒海沿岸のオデッサやムィコラーイウ州オチャコフなどが浮上している。

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