2011/9/7

ポーランド

ポーランド、Q2も4.3%の成長確保

この記事の要約

ポーランド中央統計局(GUS)が30日発表した2011年4-6月期の国内総生産(GDP、速報値)は名目ベースで前年同期から4.3%拡大した。前期、前々期と比べるとやや減速したものの、欧州連合(EU)加盟国中5位の高成長で […]

ポーランド中央統計局(GUS)が30日発表した2011年4-6月期の国内総生産(GDP、速報値)は名目ベースで前年同期から4.3%拡大した。前期、前々期と比べるとやや減速したものの、欧州連合(EU)加盟国中5位の高成長で、アナリスト予測も0.1ポイント上回った。前期比の伸び率は1.1%だった。経済の好調を受けて、中央銀行が政策金利を現状の4.5%に据え置く公算が高まった。

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4-6月期は物価上昇がピークを迎えて個人消費の伸びが緩んだが、投資が7.8%増と大きく伸び、GDPを押し上げた。成長率の内訳は、設備投資・在庫品が2.25%。個人消費は1.9%で前期の2.9%から大きく後退した。

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ウクライナと共催のサッカー欧州選手権を来年に控え、固定資本投資は前年同期比7.8%増となり、伸び率は前期を1.8ポイントも上回った。鉱業大手2社が今年度の投資拡大を予告していることからも、投資の好調が続きそうだ。

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一方で、個人消費は雇用増加のペースが予想を下回ったことや、物価上昇が加速したことから、伸び率が0.4ポイント減の3.5%に低下した。

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今後は成長の鈍化が見込まれている。中央銀行は7月に来年の成長予測を従来の3.6%から3.2%に引き下げた。月ごとに発表される経済指標では減速傾向が明確で、7月の鉱工業生産は前年同月比で1.8%増と、アナリスト予測を1.6ポイントも下回った。雇用の伸びも3.3%と今年に入ってから最も小さくなっている。

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