2015/1/14

ポーランド

PKPカーゴがチェコ企業買収、中東欧事業を強化

この記事の要約

ポーランドの鉄道貨物輸送会社PKPカーゴはこのほど、チェコ同業AWTの株式80%を1億320万ユーロで取得した。中東欧で広範に事業展開するAWTを傘下に収め、国際事業を強化する戦略だ。ポーランド及びチェコ、スロバキア、ド […]

ポーランドの鉄道貨物輸送会社PKPカーゴはこのほど、チェコ同業AWTの株式80%を1億320万ユーロで取得した。中東欧で広範に事業展開するAWTを傘下に収め、国際事業を強化する戦略だ。ポーランド及びチェコ、スロバキア、ドイツの競争当局の承認を経て買収が実現する。

AWTはチェコ2位の鉄道貨物輸送会社で、8%のシェアを持つ。機関車160両と貨車5,500両を擁し、ポーランド、スロバキア、スロベニア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、クロアチア、ドイツでも事業展開している。2013年の貨物輸送量は約1,200万トン(15億4,000万輸送トンキロ)で、売上高は2億8,200万ユーロだった。

チェコ北東部オストラバ近郊のパスコフにあるAWTの貨物ターミナルはポーランド国境まで25キロメートル、スロバキア国境まで60キロメートルという立地環境にある。ドイツのハンブルク港やポーランドのグダンスク港向けの貨物集積地として、PKPカーゴの国際事業拡大への貢献が期待される。