社会保障・医療

公的年金保険料率、来年は18.7%に低下

ドイツ政府は19日の閣議で、公的年金の保険料率を来年18.7%とし、今年の18.9%から0.2ポイント引き下げることを決定した。保険料は労使が折半しているため、企業などの人件費負担は総額で約5億ユーロ軽減される見通しだ。 […]

メルク―がん抗体医薬品でファイザーと提携―

製薬大手の独メルク(ダルムシュタット)は17日、がん治療用の抗体医薬品開発で同業の米ファイザーと提携すると発表した。メルクが開発中の医薬品「MSB0010718C」を共同開発に切り替え、販売でも協働する。メルクは前払金8

フレゼニウス・メディカル・ケア―米で病院買収―

総合医療大手フレゼニウスの人工透析子会社フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC、バート・ホームブルク)は13日、米子会社サウンド・フィジシャンズを通して同国の病院チェーン、コージェント・ヘルスケアを買収すると発表した。同

機内でエボラ患者治療へ、ルフトハンザが機材改造

エボラ出血熱患者を飛行中の機内で治療できるようにするため、ルフトハンザドイツ航空が機材の改造に乗り出した。ドイツ政府から委託を受けたためで、今月末には同患者の治療用に投入できるという。週刊誌『シュピーゲル』(オンライン版

フレゼニウス―ロシア合弁を断念―

総合医療大手の独フレゼニウス(バート・ホームブルク)は6日、点滴治療薬・医療用栄養剤子会社のフレゼニウス・カービと、ロシアの投資会社システマJSFC、ゼニトコ・ファイナンス・マネジメントの3社がロシアに合弁会社を設立する

独成人の半数以上が過体重

過体重に該当するドイツ成人の割合が昨年52%に上ったことが、連邦統計局が5日に発表したデータで明らかになった。1999年の48%から4ポイント増加。特に男性では56%から62%へと6ポイント拡大した。女性は同43%で、9

エボラ熱ワクチンの治験、ドイツでスタート

ハンブルク大学病院は10日、エボラ出血熱ワクチンの臨床試験を開始すると発表した。同ワクチンの治験はドイツで初めて。まずはボランティア30人を対象に3段階ある治験の第1段階であるフェーズ1を6カ月間、実施。治験の全段階が成

企業年金支給額への異議申し立て期間で最高裁判決

雇用主は退職者に支給する企業年金の引き上げを物価動向を踏まえて3年に1度、検討しなければならない。これは企業年金法(BetrAVG)16条1項で定められたルールである。雇用主はその際、受給者の利害と自社の経済的な状況をは

消費者景況感が3カ月ぶりに改善

市場調査大手のGfKが24日発表したドイツ消費者景況感指数の11月向け予測値は8.5となり、10月の確定値(8.4)を0.1ポイント上回った。同指数の改善は3カ月ぶり。景気の見通しに関する指数がほぼ下げ止まったことが大き

市民の6人に1人が貧困、夫婦世帯では貧困率低く

連邦統計局が欧州連合(EU)の生活状況調査(EU-SILC)をもとに28日発表したデータによると、ドイツの貧困率は昨年16.1%に達した。市民の約6人に1人(約1,300万人)が該当している。 EUでは生活保護などの公的

独フレゼニウス、米社を買収

独総合医療大手フレゼニウスの人工透析子会社フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC)は22日、心臓血管治療を手がける米ナショナル・カーディオヴァスキュラー・パートナーズ(NCP)を買収すると発表した。人工透析の周辺分野で事

EUがエボラ対策支援額を10億ユーロに倍増、「調整官」も任命

EUは23、24日に開いた首脳会議で、エボラ出血熱対策への資金支援を加盟国全体で10億ユーロに拡大することで合意した。加盟国はこれまでにエボラ対策費として約6億ユーロを拠出することで合意していたが、流行に歯止めがかからな

介護休暇に手当支給へ、政府が法案了承 職業との両立支援

ドイツ政府が介護政策の拡充に取り組んでいる。社会の高齢化の進展を受けて要介護者数が増加していくうえ、両親など家族を介護する被用者数も拡大していくためで、改正介護保険法案を10月第3週に連邦議会(下院)で可決。介護と職業の

派遣社員の労災、派遣先に損賠責任あるケースも

雇用主の故意ないし重過失が原因で被用者が勤務中にケガをした場合、労災保険機関はケガに起因した費用の支払いを雇用主に請求できる。これは第7社会法典(SGB7)110条1項に基づくルールである。では、ケガをしたのが派遣社員で

EUが検疫体制の強化で一致、エボラ感染拡大阻止へ

EUは16日の緊急保健相会合で、西アフリカで猛威を振るっているエボラ出血熱への対応について協議し、感染拡大を防止するため、西アフリカ諸国から出国する渡航者に対する検疫体制を強化することで一致した。 世界保健機関(WHO)

ルーマニア、8月の平均賃金2.1%低下

ルーマニア統計局が7日発表した2014年8月の手取りベースの平均賃金は1,638レフとなり、前月から2.1%低下した。前月が特別手当の支給時期だったことや、8月が休暇シーズンで食事手当などの支給額が減ったことが反映された

医療観光の地位固める~ハンガリー

ハンガリーが「医療観光地」としての地位を固めている。ドイツ人やスイス人向けに同国への歯科治療ツアーを手配しているファーストメッド・サービス社の調査として、ハンガリー観光局がこのほど発表した。 ハンガリーで治療を受けること

アラガン―「ボトックス」需要を美容以外の分野で掘り起こし―

医薬品大手の米アラガンは主力製品であるしわ取り剤「ボトックス」を欧州市場では当面、美容以外の分野を中心に投入していく。米国と異なりボトックスを用いた美容整形に対する拒否感が強いためだ。欧州法人のポール・ナバール社長が独『

子だくさんの就労者は病気を押して勤務

子供の数が多い就労者は病気でも無理して働く傾向が強い――。そんな実態が公的健保DAKゲズントハイトが9月下旬に発表したアンケート調査結果で浮き彫りになった。アンケートは世論調査機関フォルサが就労者2,655人を対象に実施

チェコ、来年度予算案を閣議決定

チェコ中道左派政権は22日、来年度予算案を閣議決定した。財政赤字は1億コルナ(39億ユーロ)で、国内総生産(GDP)比2.3%に抑える。同時に公務員賃金と年金の増額で消費を促す。連立政権が下院で安定多数を占めるほか、ゼマ

ポルトガルの最低賃金、月505ユーロに引き上げ

ポルトガル政府は24日、月額最低賃金を現行の485ユーロから505ユーロに引き上げると発表した。同国の最低賃金は主に農園の作業員、外食店・ホテルの従業員といった単純労働者に適用されており、60万人以上が賃上げの対象となる

メルク―バイオシミラーの開発費拡大―

製薬大手の独メルク(ダルムシュタット)は18日、バイオシミラー(バイオ医薬品の後発薬)の開発強化方針を明らかにした。現在フェーズ1段階(治験の第1段階)にある医薬品の開発状況に応じて、同分野の開発費を今年の1億ユーロから

EU雇用サミット、来月8日に開催

イタリア首相府は18日、若者の雇用対策などを話し合うEU雇用サミットを10月8日にミラノで開催することを確認した。同サミットをめぐってはフランス政府と欧州委員会が開催の延期あるいは中止を発表するなど混乱が続いていた。 雇

スウェーデン総選挙で与党敗北、8年ぶり政権交代へ

スウェーデンで14日行われた任期満了に伴う議会(定数349)総選挙は、ラインフェルト首相率いる中道右派四党の与党連合が社会民主労働党を中核とする中道左派連合に敗北を喫した。首相は選挙結果を受けて辞表を提出し、8年ぶりに政

公的年金の支払い準備金が減少

公的年金の管理機関である独年金保険連盟(DRV)は12日、8月末時点の支払い準備金が約337億ユーロとなり、過去最高となった前月末から6億ユーロ減少したと発表した。7月1日付で年金支給額が引き上げられるとともに、年金改革

サノフィ―デング熱ワクチン開発に成功―

製薬大手の仏サノフィ(パリ)は3日、デング熱ワクチンの開発に成功したと発表した。臨床試験の最終段階であるフェーズ3で成果が上がっており、来年下半期に市場投入する考えだ。デング熱にはこれまでワクチンがなかった。 ラテンアメ

上期アフリカ向け輸出が大幅減

ドイツ経済界アフリカ委員会の情報としてロイター通信が8月27日付で報じたところによると、ドイツの上半期のアフリカ向け輸出高は76億ユーロとなり、前年同期比で22%減少した。同地最大の輸出先である南アフリカ向けが16.1%

入院患者数がやや増加、13年は1,880万人に

連邦統計局の22日の発表よると、ドイツの病院に入院した患者は昨年、のべ1,878万人となり、前年比で0.9%増加した。1人当たりの入院日数は平均7.5日で、前年の7.6日からやや減少。病床数も50万1,000床で、900

シーメンス―病院情報システム事業を米社に売却―

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は6日、病院情報システム(HS)事業を電子カルテ大手の米サーナーに現金13億ドル(9億6,300万ユーロ)で売却すると発表した。HS事業は規模が小さく単独では競争に生き残れないため撤退

【8月1日付の主な法令改正】

・改正再生可能エネルギー法(EEG 2014)施行 ・支払期限が請求書発行から原則30日以内に(中小企業の保護を目的としたEU指令に基づく) 支払い遅延の場合、債権者は(1)欧州中央銀行(ECB)の政策金利に9%を上乗せ

英がEUからの移民の流入制限強化へ、失業手当給付期間を短縮

英国のキャメロン首相はこのほど、EU加盟国からの移民の流入を制限するため、新たな措置を導入する意向を表明した。総選挙を前に反EU政党に対抗するのが狙いで、移民への失業、児童手当の給付期間を短縮する。 英国ではEUの中東欧

医療用大麻の自家栽培、制限付き容認=行政裁

ケルン行政裁判所は22日、重症患者による医療用大麻の自家栽培を制限付きで認める判決を下した。大麻に代わる代替医療の選択肢がないこと、患者本人以外に大麻が渡る可能性がないことなどを条件としている。(訴訟番号:7 K 444

シーメンス

電機大手の独シーメンスは16日、ヘルスケア部門に属するマイクロバイオロジー事業を米ダナハーの臨床検査製品子会社ベックマン・コールターに売却することで合意したと発表した。診断製品分野の経営資源を収益力の高いインビトロ事業に

ノバルティス―IT大手グーグルからライセンス取得―

スイスの製薬大手ノバルティス(バーゼル)は15日、眼科医療関連製品子会社のアルコンがIT大手の米グーグルからスマートコンタクトレンズの開発・販売ライセンスを取得することで合意したと発表した。アルコンは今回の提携により、製

銀行業界でベア合意、計4.5%引き上げ

独銀行業界でこのほど、新しい労使協定が取り決められた。賃金を2段階に分けて計4.5%引き上げるという内容で、サービス労組Verdiはドイツの経済発展に見合ったものだとして満足の意を示した。 今年7月1日付で賃金を2.4%

ロシュ―米バイオ企業を買収―

スイスの製薬大手ロシュ(バーゼル)は2日、米国のバイオ企業セラゴン・ファーマシューティカルズを完全買収することで合意したと発表した。がん治療薬事業を強化する狙いで、セラゴンを米バイオ子会社ジェネンテックに統合する。セラゴ

フレゼニウス・カービ

総合医療大手の独フレゼニウスは4日、点滴製品子会社フレゼニウス・カービが南米エクアドルで計2社を買収すると発表した。現地事業を強化する考えで、医薬品卸のメディスミ(Medisumi)と注射用抗生物質製造のラブファーム(L

公的健保、薬剤の自己負担対象を拡大

公的健康保険は1日、計13の薬効分類を対象に保険給付額を引き下げた。ドイツ薬剤師会の調べによると、患者の自己負担額が法律で固定されている処方薬3万3,000種類のうち、健保が全額カバーする薬はこれまでの4,800種類から

対トルコFDI、1-4月は前年同期比46%増

トルコの首相府投資促進機関(ISPAT)は6月26日、2014年1-4月の外国直接投資(FDI)は51億米ドルと、前年同期比で46%増加したと発表した。 国際貿易開発会議 (UNCTAD) の「世界投資報告書」によると、

フレゼニウス・メディカル・ケア―米で買収―

総合医療大手の独フレゼニウスは6月27日、人工透析子会社フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC、バート・ホンブルク)が米国で計2件の買収を行うと発表した。現地事業の幅を広げる狙い。 勤務医のネットワークであるサウンド・イ

独病院の経営悪化、16%で倒産リスク高く

ドイツの病院の経営状況が厳しさを増している。ライン・ヴェストファーレン経済研究所(RWI)が6月26日発表した『病院格付け報告書』最新版によると、財務のひっ迫で病院の施設価値を維持するために必要な費用を十分にねん出できな

年金保険料率が上昇見通し、法改正で

ドイツの公的年金保険料率が中期的に上昇する見通しだ。公的年金改革法が1日付で施行され、年金支給総額が大きく膨らむためでで、料率は2019年まで現行の18.9%にとどまるものの2020年に19.4%に拡大。30年には21.

7月1日付の法令改正

【公的年金】 ・支給額引き上げ。西部地区で1.67%、東部地区で2.53% ・1991年以前に生まれた子供の養育のために仕事ができなかった親(主に女性)の公的年金受給額を上乗せ。子供1人につき西部地区で月28.61ユーロ

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