ドイツ経済ニュース

差別の損賠請求期限で最高裁判決

採用募集などで差別された場合、応募者は募集を行った企業などに損害賠償と慰謝料の支払いを請求できる。これは一般平等待遇法(AGG)15条1項、2項に明記されたルールである。同4項には、同請求は採用拒否の連絡を受けてから2カ

ユーロ批判の独新政党が欧州議会進出

欧州連合(EU)の欧州議会選挙が加盟各国で22日から25日にかけて実施された。中道右派の欧州人民党(EPP)が第1会派、中道左派の社会民主進歩同盟(S&D)が第2会派の地位を維持した点で変わりがなかったものの、

独政府がアフリカ戦略を閣議了承

ドイツ政府は21日の閣議で、新しいアフリカ戦略を了承した。アフリカの経済的な重要性が高まっていることを踏まえたもので、経済発展の前提となる民主化や地域の安定に向けた取り組みを支援。必要があれば国防軍の派遣規模を拡大する。

年金改正法案可決、7月1日施行へ

独連邦議会(下院)は23日、政府の公的年金改革法案を与党の賛成多数で可決した。同法案は今後、州の代表で構成される連邦参議院(上院)で採決されるものの、上院の承認を必要としないため、7月1日付で施行される見通しだ。 同法案

第1半期GDP、内需が1.9%増えてけん引

ドイツ連邦統計局は23日、2014年第1四半期の国内総生産(GDP)統計の詳細を発表した。それによると、建設投資と設備投資は前期比でそれぞれ実質(物価・季節要因・営業日数調整値)3.6%、3.3%増加し、ともに4四半期連

独企業景況感、5月は2カ月ぶりに悪化

Ifo経済研究所が23日発表した2014年5月のドイツ企業景況感指数は110.4となり、前月の111.2から0.8ポイント低下した。同指数の悪化は2カ月ぶり。事業の現状判断と今後6カ月の見通しを示す指数がともに落ち込んで

独消費者景況感4カ月連続横ばいに、景気見通しは改善

市場調査大手GfKが26日発表したドイツ消費者景況感指数の6月向け予測値は8.5となり、4カ月連続で横ばいとなった。景気見通しと高額商品の購入意欲に関する指数は増加したものの、所得の見通しに関する指数が減少。全体の数値が

輸出予測引き下げ、ユーロ高などで=独商工会議所

ドイツ商工会議所連合会(DIHK)は27日、今年の輸出成長率を年初予測の4.5%から4.0%に下方修正した。ユーロ高とウクライナ危機が響くためとしている。輸入成長率については年初の5.5%から6.0%に引き上げた。国内総

Daimler AG―リチウムイオン電池セルの生産中止か―

自動車大手のDaimler(シュツットガルト)がリチウムイオン電池セルの生産を中止するとの観測が出ている。経済誌『マネージャー・マガチン』が社内情報をもとに21日付のオンライン版で報じたもので、自社モデルに搭載するセルの

Daimler AG―独販売組織の再編を計画―

自動車大手のDaimler(シュツットガルト)が収益力の強化に向けてドイツ本国の販売組織再編を計画している。従業員代表の事業所委員会が21日明らかにしたもので、同委は「販売組織の解体」は認められないとして抵抗の構えを見せ

Schaeffler AG―売上予測引き上げ―

ベアリング大手の独Schaeffler(ヘアツォーゲンアウラハ)は21日の決算発表で、2014年12月通期の売上成長率を上方修正した。第1四半期の業績が良好だったためで、従来の5~7%から7%以上に引き上げた。売上高営業

Stabilus S.A.―株式公開、上場規模は今年最大に―

独自動車部品メーカーStabilus(コブレンツ)は23日、フランクフルト証券取引所で新規株式公開(IPO)を果たした。初値は売出価格を約6%上回る22.75ユーロ。上場規模は2億6,100万ユーロに上っており、ドイツで

Trimet Aluminium SE―同業Voerdal買収へ―

アルミニウム製造独最大手のTrimet(エッセン)が国内3位メーカーのVoerde Aluminium(Voerdal)を買収する見通しだ。Trimetのオーナーであるハインツペーター・シュリューター氏(監査役会長)が『

P+S Werften GmbH―ロシア同業Nordic Yardsが買収―

2012年に経営破たんした独造船会社P+S Werften(シュトラルズント)の管財人は27日、ロシアの同業Nordic Yardsが同社を買収すると発表した。すでに契約書への調印が終了しており、Nordic Yards

Siemens AG―従業員1万人削減か―

電機大手の独Siemensは先ごろ打ち出した組織再編計画に伴い従業員およそ1万人を削減するとの観測が浮上している。内部情報をもとに経済誌『ヴィルツシャフツボッヘ』が23日報じたもので、特に独エアランゲンの拠点が影響を受け

Lanxess AG―投資額引き下げへ―

化学大手の独Lanxess(ケルン)は22日の株主総会で、投資額を来年から大幅に引き下げる方針を明らかにした。同社は市場環境の悪化を受けて赤字経営に陥っており、収益力強化に向けた取り組みの一環として投資を縮小する。マティ

BASF SE―欧州域外の研究開発強化へ―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は27日、研究開発に占める欧州域外の割合を2020年までに現在の28%から50%に拡大する方針を明らかにした。特に経済成長が目覚ましいアジアと、アメリカ大陸で強化する。重点

Commerzbank AG―日本の不動産融資債権売却か―

独大手銀行のCommerzbankが日本の不動産融資債権を香港に拠点を置く投資会社Pacific Alliance Group(PAG)に売却するとの観測が浮上している。22日付『ハンデルスブラット』紙が業界情報として報

MIFA

経営危機に陥っている独自転車製造最大手のMIFAは20日、インド同業のHero Cyclesが同社に資本参加することで合意したと発表した。Hero Cyclesの子会社OPM Global B.V.がMIFAの新株を1,

BASF

化学大手の独BASFはこのほど、リチウムイオン電池用陰極材料の生産を開始すると発表した。ルートヴィヒスハーフェン本社工場で生産した原料を受託製造会社IBU Tecに供給。IBU Tecが独東部のワイマールにある回転炉で陰

独電機輸出が5四半期ぶりに増加、ユーロ圏向け回復

独電気電子工業会(ZVEI)が21日発表した2014年第1四半期(1~3月)の業界輸出高は399億ユーロとなり、前年同期比で3.7%増加した。1年前の水準を上回るのは5四半期ぶり。ユーロ圏向けが回復していることが大きい。

独機械輸出が低調、第1四半期0.9%減に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が22日発表した2014年第1四半期の機械輸出高は357億ユーロで、前年同期を0.9%下回った。主要新興国のBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)向けが振るわず、全体が押し下げられた格

稼働足踏みの洋上風力パークに光、変電所来月から設置へ

送電インフラの整備の遅れが原因で未稼働状態が続く北海・シルト島沖の洋上風力発電パークSylwin1にようやく薄日が差してきた。同発電所の海底送電線・変電プラットフォーム設置を担当する電機大手のシーメンスは来月半ばにもSy

火力・原子力発電が減少、第1四半期-5.4%に

独エネルギー水道産業連合会(BDEW)は22日、国内にある火力・原子力発電所の今年第1四半期の発電量が大きく減少したと発表した。再生可能エネルギーを優先する国の政策が響いた格好。国内電力消費量に占める再可エネ電力の割合は

地域電力事業者が従来型発電から全面撤退へ

独西部の地域エネルギー事業者である南ヴェストファーレン・エネルギー・水道会社(ENERVIE)は23日、従来型発電事業からの全面撤退計画を明らかにした。国の再生可能エネルギー強化政策のしわ寄せで、火力をはじめとする従来型

独建設業売上、今年は15年来の高水準に

独建設業全国連盟(HDB)は21日、2014年の業界売上高が少なくとも4.5%増の約1,000億ユーロに拡大し、15年来(1999年以来)の高水準に達するとの見通しを示した。住宅需要が堅調で全体をけん引する。HDEはこれ

コンチネンタルの買収計画に独禁法上の懸念か

自動車部品大手の独コンチネンタルがゴム製品大手の米Veyance Technologiesを買収する計画について、独連邦カルテル庁が本格審査を開始した。同庁の広報担当者が26日明らかにしたもので、8月25日まで審査すると

ネスプレッソ対応カプセルを出資先が無断発売へ

食品大手ネスレのプレミアムポーションコーヒーシステム「ネスプレッソ」に新たな競合が登場する。独コーヒー製造・販売大手ダルマイヤーはネスプレッソ対応のカプセル商品「Capsa」を8月に発売。価格は4個入りの試供品タイプが9

有給休暇特別手当、155ユーロから2204ユーロまで

労組系の経済・社会科学研究所(WSI)は21日、国内主要業界の有給休暇と有給休暇特別手当に関する調査結果を発表した。それによると、休暇時に同手当が支給されている被用者は全体の45%に上った。賃金協定を結んでいる業界では半

薬剤師に低価格の医薬品販売義務=憲法裁

医師が処方した医薬品よりも低価格の製品がある場合、薬剤師は価格の低い医薬品を販売しなければならないとするルールの是非をめぐる係争で、連邦憲法裁判所(BVerfG)は27日、同ルールを合憲とする判断を示し、違憲だとする薬剤

社食の定番ランチは「カレーソーセージとポテト」

給食サービス・ケータリング大手Apetito(ノルトライン・ヴェストファーレン州北部ライネ)が20日発表した学校・病院・老人福祉施設の人気定食メニューランキングで、「カレーソーセージとウエスタン風フライドポテト」が社員食

市民の3人に1人が急な出費を賄えず

急な出費を手持ちの資金で賄えない市民の割合は33.4%に上ることが、ドイツ連邦統計局が27日に公開したデータで分かった。欧州連合(EU)平均の40.2%を下回るものの、3人に1人がお金にまったくゆとりのない生活を送ってい

組合員にのみ特別手当支給は認められるか

雇用主は被用者を平等に取り扱わなければならない。これは平等原則から導き出されるルールであり、民法の規定などにも裏付けられている。では、労働組合の組合員にのみ特別手当を支給することはこのルールに抵触するのであろうか。この問

雇用者による罰金の肩代わりは給与扱い

会社が従業員に対し贈答品を贈った場合、客観的に判断して贈答品に業務目的を重視した要素があるならばベネフィットとして認識されません。 連邦財務裁判所の従来の見解では、運送会社の従業員である運転手が業務中に駐停車禁止違反を犯

ドイツ銀が80億ユーロ増資、投資銀行強化へ

独最大手銀行のドイツ銀行が財務の強化を急いでいる。欧州連合(EU)の新たなストレステスト(健全性審査)を控えるとともに、不正金利操作への関与や訴訟がらみの引当金の大幅積み増しが避けられないことが背景にある。リスクが高い投

第1四半期成長率0.8%に倍増、3年来の高水準に

ドイツ連邦統計局が15日発表した2014年第1四半期の国内総生産(GDP)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前期を0.8%上回った。伸び率は3年来(11年第1四半期以来)の高水準で、前期(同0.4%)の2倍に上って

生産者物価9カ月連続で低下、4月は-0.9%に

ドイツ連邦統計局が20日発表した2014年4月の生産者物価指数は前年同月比0.9%減となり、1年前の水準を9カ月連続で下回った。エネルギー価格が3.0%下がったことが最大の押し下げ要因。中間財も1.6%下落した。エネルギ

協定賃金上昇率、3%以上が普通に

ドイツ連邦統計局は16日、2013年9月以降に引き上げられた労使協定賃金のリストを発表した。経済の堅調を背景にほとんどの業界・部門で上げ幅が3%を超えているのが特徴。また、東ドイツ地区や低賃金層の上げ幅を大きくし、所得格

最低賃金導入をスイスが否決、国民投票で

全国一律の法定最低賃金の導入を求める国民投票が18日スイスで行われ、76.3%が反対票を投じ否決された。最低賃金が導入されると新卒者や女性、低賃金労働者の雇用が失われ、スイスの産業立地競争力が弱まるとする経済界の懸念に国

世界景況感3四半期ぶりに悪化

独Ifo経済研究所が14日発表した2014年第2四半期の世界景況感指数(2005年=100)は102.3となり、前期の103.2から0.9ポイント低下した。同指数の悪化は3四半期ぶり。現状判断指数は横ばいの91.6を保っ

BMW―メキシコに工場建設か―

高級車大手の独BMW(ミュンヘン)が米ドル圏に完成車工場を建設することを検討しているもようだ。グループ全体の生産台数を2020年までに現在の200万台弱から250万台に引き上げる計画を踏まえた措置で、メキシコが有力候補に

MAN SE―バス生産をトルコに移管―

Volkswagen(VW)の商用車子会社MAN(ミュンヘン)は20日、独東部のプラオエンにあるバス工場を2015年3月までに閉鎖し、同工場の生産をトルコの工場に移管すると発表した。欧州バス市場が著しく低迷し同工場が不採

Siemens AG―洋上風力発電で大型受注、15億ユーロ強に―

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は15日、オランダの洋上風力発電パーク建設プロジェクト「Gemini」向けにタービン150基を納入すると発表した。契約には15年間の保守点検サービスが含まれており、受注総額は15億

RWE AG―発電所の稼働停止規模を拡大へ―

エネルギー大手の独RWE(エッセン)は14日の決算発表で、一時的ないし恒久的に稼働停止する発電所の規模を従来計画の66ギガワット(GW)から74GWに拡大する方針を明らかにした。再生可能エネルギーの急増を受けて電力取引価

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