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2010/2/10

総合 - ドイツ経済ニュース

製造業受注、12月は大幅減に

この記事の要約

連邦経済省が4日発表した2009年12月のドイツ製造業受注高は前月比で実質2.3%減少し、2.7%増となった前月から大幅に悪化した。下落幅は同年2月以来最大。国外受注が3.2%、国内も同1.4%落ち込んだ。同省は需要の回 […]

連邦経済省が4日発表した2009年12月のドイツ製造業受注高は前月比で実質2.3%減少し、2.7%増となった前月から大幅に悪化した。下落幅は同年2月以来最大。国外受注が3.2%、国内も同1.4%落ち込んだ。同省は需要の回復傾向は第4四半期も続いているとしながらも、第2、第3四半期に比べ勢いが大きく弱まったとの見方を示した。一方、エコノミストの間には、クリスマスに伴う営業日数の減少が例年より多かったことが原因だと指摘する声もある。

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部門別で見ると、中間財が3.2%減となり下落幅が最も大きかった。国外が4.4%、国内も2.1%縮小している。

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投資財は2.5%減少した。国外が2.9%後退、特にユーロ加盟国からの受注は5.8%減と大幅に落ち込んだ。国内受注の減少率は2.0%だった。

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消費財は1.8%増加した。国内が4.9%増え、全体を押し上げた。国外はユーロ圏が9.5%増と急拡大したものの、非ユーロ圏が11.6%減となり、差し引きで0.9%後退した。

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大型受注などによる統計上のブレが少ない2カ月単位の比較を見ると、11-12月期は前期(9~10月)を0.7%上回った。消費財が2.4%、投資財も1.1%増えた。中間財は0.4%減少している。

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09年通期の製造業受注高は前年比で約22%縮小し、01年の水準まで落ち込んだ。四半期別で見ると、第1四半期が急落、その後は回復が続いており、第2四半期は前期比で5.5%、第3四半期も約9%増加した。第4四半期は増加幅が0.7%に縮小している。

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