クリスマス前から断続的に続く積雪が原因で、ドイツ鉄道(DB)の高速列車ICEの運行ダイヤが大幅に乱れている。雪や凍結による電気系統の故障や、列車に付着した氷塊が線路内の砂利を跳ね飛ばすことから生じる不具合が多発しているためだ。DBは整備員を増強したほか、パリ行ICE車両を国内向けに振り替えるなど対策を立てているものの、整備作業は遅れており、ICEを小編成で運行するなど乗客にしわ寄せが及んでいる。DBの広報担当者によると、完全復旧は気温が上がる春以降になるという。
\こうした現状に対しラムザウアー連邦経済相は「雪がちょっと降ったぐらいでICEが動かなくなるのは問題だ」とDBを批判。収益拡大に向けてコスト削減に努めるだけでなく、公共交通機関としての任務もしっかり果たすよう要求した。
\ただ、雪による車両の故障についてはメーカー側に責任があると明言。マイナス40度のシベリアでも灼熱のアラビア半島でも支障なく走行できる車両を製造するようメーカーに苦言を述べた。
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