高級車大手のBayerische Motorenwerke（BMW、ミュンヘン）が17日発表した2009年通期連結決算の最終利益は2億1,000万ユーロで、前年から36.4％縮小した。景気後退による販売減少と割引幅の拡大が響いた。営業利益（EBIT）は68.3％減の2億8,900万ユーロで、売上高も4.7％減の506億8,000万ユーロに落ち込んだ。
\中核部門の自動車の売上高は10.3％減の437億3,700万ユーロで、EBITは昨年の黒字6億9,000万ユーロから2億6,500万ユーロの赤字に転落した。第4四半期にはEBITが930万ユーロの黒字に転換している。
\自動車の出荷台数はBMWブランドが11.1％減の106万8,770台、ミニが6.8％減の21万6,538台、ロールスロイスが17.3％減の1,002台で、全体では10.4％減の128万6,310台に落ち込んだ。ドイツ国内向けは9.4％、米国向けも20.3％減少した。一方、ブラジル向けは前年から2倍以上に拡大し、中国、インド向けもそれぞれ37.5％、24.4％増加している。
\昨年末から業績回復が本格化しているため、2010年決算は大幅に改善する見通し。出荷台数は向こう2年で160万台まで引き上げる計画で、ミニとロールスロイスでは今年、それぞれ5％増を見込む。2012年には自動車部門の売上高利益率（EBITベース）で8～10％を達成する目標だ。
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