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2010/3/24

経済産業情報

石炭発電所建設をめぐる裁判でエーオン敗訴

この記事の要約

ノルトライン・ヴェストファーレン州ダッテルン市でエネルギー大手のエーオンが進めてきた大型石炭発電所の建設が中止に追い込まれた。最高裁の連邦行政裁判所は16日、建設計画の無効と上告不可を言い渡した前審(ミュンスター地方行政 […]

ノルトライン・ヴェストファーレン州ダッテルン市でエネルギー大手のエーオンが進めてきた大型石炭発電所の建設が中止に追い込まれた。最高裁の連邦行政裁判所は16日、建設計画の無効と上告不可を言い渡した前審(ミュンスター地方行政裁判所)の判決に対するエーオンとダッテルン市の不服申し立てを却下(訴訟番号:BVerwG 4 BN 66.09)。これにより前審判決が確定した。ただ、法令改正を通して建設を再開させようとする動きが政府サイドから出ており、同発電所の建設が最終的に中止されるかは定かでない。

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エーオンは2007年、同市で発電能力1,055メガワットの石炭火力発電所(Datteln 4)の建設を開始。これに反対する近隣農家は建設を許可したミュンスター県行政当局を相手取って裁判を起こした。

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ミュンスター高等行政裁判所は09年9月、同発電所の建設計画は法令の規定に反するうえ、自然保護や近隣の住民に対する対策も不十分だとして計画無効を言い渡し、上訴も認めない判決を下した。この決定に対しエーオンとダッテルン市が「上訴を認めないことは不当」として連邦行政裁に不服を申し立てていた。

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