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2011/8/3

企業情報

Siemens AG―4-6月期65%の最終減益に―

この記事の要約

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)が7月28日発表した2011年4-6月期(第3四半期)決算の最終利益は5億100万ユーロとなり、前年同期の14億3,500万ユーロから65%減少した。仏Arevaとの合弁解消に伴う […]

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)が7月28日発表した2011年4-6月期(第3四半期)決算の最終利益は5億100万ユーロとなり、前年同期の14億3,500万ユーロから65%減少した。仏Arevaとの合弁解消に伴う違約金支払いとIT部門SISの売却、医療機器部門の不振が響いた。売上高は2%増の178億4,400万ユーロ、新規受注高は25%増の229億3,700万ユーロで、売り上げに対する新規受注の比率(BBレシオ)は1.29となった。

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同社はArevaとの原発合弁Areva NPから撤退。同合弁の資本34%をArevaに譲渡し、1-3月期に15億2,000万ユーロの売却益を計上したものの、4-6月には合弁解消の違約金6億8,000万ユーロを計上した。SiemensはArevaとの合弁解消を打ち出した当初、露Rosatomと新たな原発合弁を設立する計画だったが、福島原発事故を受けて同計画の撤回を模索している。詳細は数週間以内に発表する意向だ。

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医療機器部門は売上高が9%減の28億5,800万ユーロに後退、利益は98%減の800万ユーロと大幅に落ち込んだ。ガン粒子線治療プロジェクトの失敗と欧州諸国の医療費削減が響いた。

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