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2011/8/24

総合 - ドイツ経済ニュース

第2四半期成長率0.1%に急落

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が16日発表した2011年第2四半期の国内総生産(GDP)成長率は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前期比0.1%(暫定値)となり、第1四半期の同1.3%(修正値)から大幅に低下した。設備投資が好調だ […]

ドイツ連邦統計局が16日発表した2011年第2四半期の国内総生産(GDP)成長率は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前期比0.1%(暫定値)となり、第1四半期の同1.3%(修正値)から大幅に低下した。設備投資が好調だったものの、個人消費と建設投資が足かせとなった格好。外需は輸出の伸びを輸入が上回ったため、差し引きでマイナス要因となった。

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建設投資は前の期の第1四半期に急増した反動が出たもよう。また、Ifo経済研究所のエコノミストが『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に語ったところによると、高経年化原発の稼働停止により国内発電量が8%減少した影響で、GDP成長率は0.2ポイント押し下げられたという。

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欧米の信用不安を背景に株価の急落が続いていることで、市場には景気後退懸念も出てきたが、独連邦銀行(中銀)は22日発行の月報で、独経済の成長は鈍化しながらも下半期も続くと指摘。2011年の成長率予測を3%に据え置いた。

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