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2011/8/24

経済産業情報

独ソーラー業界、厳しい時代に

この記事の要約

ドイツの太陽光発電業界が苦境に立たされている。17日までに中間決算を発表したソーラー関連大手11社のうち増収増益を達成したのはSAG Solarstromのみで、SMA Solar Technologyなど4社は減益、Q […]

ドイツの太陽光発電業界が苦境に立たされている。17日までに中間決算を発表したソーラー関連大手11社のうち増収増益を達成したのはSAG Solarstromのみで、SMA Solar Technologyなど4社は減益、Q-Cellsなど5社は黒字から赤字に転落した。Solonは赤字幅が拡大している。世界的な供給過剰でセルとモジュールの価格が下落していることが打撃となっており、各社は生き残りに向けた対応を迫られている。

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Q-Cellsの上半期売上高は4億4,100万ユーロで、前年同期から22%減少した。生産量は412メガワットピーク(MWp)から460MWpに拡大したものの、価格下落分を相殺できなかった。営業損益(EBITベース)は1,800万ユーロの黒字から3億1,800万ユーロの赤字へと大きく悪化。経営陣は12日、生産コストの削減に向けてドイツでの生産を縮小しマレーシアでの生産を拡大する方針を打ち出した。

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Solonの売上高は8%減の2億2,200万ユーロに後退。営業赤字(EBIT)は230万ユーロから3,270万ユーロに膨らんだ。

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