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2012/3/14

経済産業情報

資源確保に向けたアライアンス、企業の関心高く

この記事の要約

ダイムラー、BASF、ティッセンクルップなどの独大手企業12社が1月に結成した「資源確保アライアンス」への加盟に関心を示す企業が増えている。同アライアンスのディールク・パスカート会長(エーオン元取締役)が9日付『ファイナ […]

ダイムラー、BASF、ティッセンクルップなどの独大手企業12社が1月に結成した「資源確保アライアンス」への加盟に関心を示す企業が増えている。同アライアンスのディールク・パスカート会長(エーオン元取締役)が9日付『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』紙に明らかにしたところによると、加盟交渉を進めている企業は半導体大手インフィニオン(ミュンヘン)など5~10社を数える。FTD紙の調べによると、金属加工大手Scholz Gruppe(エッシンゲン)も加盟に前向きという。

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天然資源に乏しく、需要のほとんどを輸入で賄うドイツにとって、資源の確保は死活問題だ。独商工会議所連合会(DIHK)のアンケート調査によると、資源価格の上昇でコスト増などの問題を抱える企業は93%に上る。また希土類(レアアース)では主要産地である中国が国内需要を優先し輸出を制限するなど資源獲得をめぐる国際競争は激化している。

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資源確保アライアンスはドイツ産業連盟(BDI)の提唱を受けてダイムラー(自動車)、ボッシュ(電気・電子)、ティッセンクルップ(鉄鋼)、Aurubis(非鉄金属)、BASF(化学)など大手メーカー12社が結成した。資源開発プロジェクトへの資本参加などを通して、原材料を長期的に安定確保することを目標に掲げる。

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