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2013/9/25

経済産業情報

ソーラー業界、就業者数が大きく減少

この記事の要約

ソーラー発電製造業界の就業者数がドイツで大きく減少している。供給過剰によるセル価格下落やアジア勢の台頭を背景に業界を取り巻く環境が悪化しているためだ。『フランクフルター・アルゲマイネ』によると、ソーラーセル・モジュールメ […]

ソーラー発電製造業界の就業者数がドイツで大きく減少している。供給過剰によるセル価格下落やアジア勢の台頭を背景に業界を取り巻く環境が悪化しているためだ。『フランクフルター・アルゲマイネ』によると、ソーラーセル・モジュールメーカー(従業員50人以上)の2013年1-6月期の就業者数は5,830人で、前年同期に比べ41.5%減少。メーカー数も同33%減の21社に縮小した。

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太陽熱発電装置メーカーの就業者数も17%減の690人に後退した。太陽光に比べ減少率は小さいものの、縮小傾向にあることに変わりはない。

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状況が好転するきざしはなく、7月5日には太陽電池大手のコナジーが倒産。事業の一部は米投資会社が引き継ぐめどがついたものの、独東部のフランクフルト・アン・デア・オーデルにある工場は売却先が見つかっておらず、国内従業員1,000人の雇用が危機にさらされている。

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倒産寸前に追い込まれた太陽電池大手ソーラーワールドは8月、債務整理と減資・増資計画が承認されたことで辛うじて破たんを回避した。

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