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2013/10/2

企業情報

Rheinmetall AG―石油プラント事業に参入―

この記事の要約

軍需大手の独Rheinmetall(デュッセルドルフ)が石油・天然ガスプラント事業に参入する。中東、北アフリカ、南米では軍需と石油・天然ガスビジネスが密接に関連しているためで、産業サービス大手の独Ferrostaalと共 […]

軍需大手の独Rheinmetall(デュッセルドルフ)が石油・天然ガスプラント事業に参入する。中東、北アフリカ、南米では軍需と石油・天然ガスビジネスが密接に関連しているためで、産業サービス大手の独Ferrostaalと共同で合弁会社を設立。新たな事業分野を開拓する。Rheinmetallのアルミン・パッパーガー社長が『ハンデルスブラット』紙に明らかにした。

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Ferrostaalの石油・天然ガスプラント事業を両社の合弁会社に切り替える。新会社の社名はRheinmetall International Engineering。当初は折半出資とし、将来的にRheinmetallが過半数資本を掌握する。当初は売上高で年2億~3億ユーロを見込む。

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Ferrostaalは中東、北アフリカ諸国に長年培ってきた事業網を持つ。ただ、贈賄で企業イメージが大幅に悪化したため、Rheinmetallとの合弁に踏み切る。

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パッパーガー社長によると、中東などでは軍需と資源事業の政治的な決定権を同一人物ないしグループが握っていることが多い。このため、これらの地域の軍需市場を開拓するには資源ビジネスを通して政策決定権者に接近することが重要という。米英の企業はそうした方法で成果を挙げており、Rheinmetallも追従する意向だ。

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同社が中東事業などの強化を目指す背景には、主要顧客であるドイツなどの欧州諸国が軍事予算を削減していることがある。

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