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2013/10/2

経済産業情報

独食品産業、1-9月期は2.9%成長見通し

この記事の要約

ドイツの食品製造業界団体BVEは9月24日、2013年1-9月期の業界売上高が前年同期比2.9%増の1,292億ユーロに拡大するとの見通しを発表した。輸出が好調で全体が押し上げられる格好。ただ、原料・エネルギー価格高騰を […]

ドイツの食品製造業界団体BVEは9月24日、2013年1-9月期の業界売上高が前年同期比2.9%増の1,292億ユーロに拡大するとの見通しを発表した。輸出が好調で全体が押し上げられる格好。ただ、原料・エネルギー価格高騰を受けて、製造コストを加味した実質の売上高は0.3%減少する。

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国外売上高(輸出)は3.9%増の398億ユーロとなり、売上高全体に占めるシェアに30%拡大する。輸出物価の上昇を差し引いた実質でも1.4%のプラス成長を確保できる見通しだ。

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最大の輸出先は欧州連合(EU)域内で、77%を占める。ただ、南欧を中心とする景気低迷が響き、成長率は低い水準にとどまる。高い成長が期待できるのはロシア、米国、スイス、中国などEU域外で、増加幅は2ケタ台に上る。

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輸出シェアが高い製品は肉・肉製品(21%)、乳製品(16%)、菓子(13%)、アルコール飲料(7%)など。

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国内の1-8月期の食品・ノンアルコール飲料価格は前年同期に比べ4.1%上昇し、消費者物価全体の伸び(1.6%)を大きく上回った。ただ、国際的に比較するとドイツの食品価格は低く、世帯収入に占める食品支出の割合は平均11%にとどまる。

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