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2013/10/23

経済産業情報

外食業界、チェーン店が伸びる

この記事の要約

個人経営の飲食店が苦戦を強いられるなか、マクドナルドやノルトゼーなどのチェーン店がシェアを伸ばしている。市場調査会社NPDグループによると、独外食業界売上高に占めるチェーン店の割合は4年前の約25%から約30%に増加した […]

個人経営の飲食店が苦戦を強いられるなか、マクドナルドやノルトゼーなどのチェーン店がシェアを伸ばしている。市場調査会社NPDグループによると、独外食業界売上高に占めるチェーン店の割合は4年前の約25%から約30%に増加した。チェーン店の拡大は今後も続き、今後数年で市場シェアが過半数を超えることも十分あり得るという。

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NPDによると、個人経営店の13年1-8月期の売上高は前年同期比2.6%減で、来客数も3%落ち込んだ。チェーン店は売上高が2.1%増、来客数が2%増だった。

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チェーン店と聞いてまず思い浮かべるのはバーガーキングやKFC、サブウェイといったファーストフードだが、NPDの担当者は「チェーン店と一口に言っても、マレードやブロックハウスのようなフルサービスのレストラン、Le Bufett(カールシュタット)やDinea(カウフホーフ)など小売店併設型、Hallo PizzaやJoey’sなどの宅配ピザ、Tank+Rastなどサービス・パーキングエリア(SA・PA)内レストラン、Lufthansa Skyに代表される機内食ケータリング、SausalitosやCafé Extrablattのような体験型カフェまでと様々な種類がある」と話す。

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人気が特に上昇しているのは体験型カフェだ。多くの客にとって、コーヒーを飲んだり食事をとるといった機能的空間としてのカフェは重要性を喪失。代わりに友達と会っておしゃべりする、イベントに参加するといった社会的交流の場とし重要性が高まっているという。

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