ドイツのバルバラ・ヘンドリックス連邦環境相は『ヴェストドイチェ・アルゲマイネ』紙のインタビューで、包装材と金属・樹脂ゴミを同一のコンテナで回収する方式の導入方針を明らかにした。これまでは別々のコンテナで回収してきたが、同一のコンテナで回収するとリサイクリング比率が向上することが各地のパイロットプラントで判明したため。当該法の原案を今秋にも公表する意向だ。
包装材は現在、黄色のふたのついたコンテナ(ゲルベトンネ)に捨てられ、民間企業が回収・リサイクルしている。一方、金属・樹脂ゴミは一般ごみとして自治体が回収・処分している。
金属と樹脂は包装材同様にリサイクルできるため、包装材と同一のコンテナで回収した方が効率が良い。連邦環境庁の調査によると、同じコンテナで回収すると住民1人当たりの金属・樹脂の回収量が年7キログラム増えるという。
廃家電については新品を購入する際に販売店が引き取る制度を導入する考え。売り場面積400平方メートル以上の店舗には顧客が新品を購入しなくても引き取ることを義務づける。廃家電を自宅に設置されている資源ごみ回収コンテナ、一般ごみコンテナに捨てることは禁じられている。