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2014/3/26

経済産業情報

ポルシェ「911 GT3」の発火原因判明

この記事の要約

高級車大手の独ポルシェは19日、同社製スポーツ車「911 GT3」で発火事故が起きたのはエンジンボルトの緩みが原因だと発表した。原因が判明したため、同社はリコール(無料の回収・修理)を実施。エンジンを交換する。これまでは […]

高級車大手の独ポルシェは19日、同社製スポーツ車「911 GT3」で発火事故が起きたのはエンジンボルトの緩みが原因だと発表した。原因が判明したため、同社はリコール(無料の回収・修理)を実施。エンジンを交換する。これまでは顧客に対し運転しないよう呼びかけるにとどめていた。

リコールするのは2013年8月に発売した2014年式モデルで、これまでに785台を販売した。同モデルでは今年に入って発火事故が2件続けて起きていた。

ポルシェによると、ピストン棒のボルトの締りが緩かった結果、クランク室が損傷。ガソリンが漏れ出て発火した。今後販売する製品はボルトを適切に締めて出荷する。

今回の問題を受け、今夏に予定していた最上級モデル「911 GT3 RS」の発売が遅れる可能性が出てきた。マティアス・ミュラー社長が業界誌『auto motor und sport』に明らかにしたもので、GT3の他のモデルでエンジンが適切に稼働することを確認してからGT3 RSを市場投入する考えを表明した。