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2014/3/26

経済産業情報

牛乳出荷価格が過去最高に

この記事の要約

独農業市場情報協会が21日発表した国内酪農農家の2013年の牛乳出荷価格は1キログラム当たり平均37.69セント(脂肪分4%)となり、前年を17.8%(5.7セント)上回った。07年、08年、11年に記録した過去最高を3 […]

独農業市場情報協会が21日発表した国内酪農農家の2013年の牛乳出荷価格は1キログラム当たり平均37.69セント(脂肪分4%)となり、前年を17.8%(5.7セント)上回った。07年、08年、11年に記録した過去最高を3セント以上上回る水準。中国人による粉ミルクの買い占めを背景に牛乳需要が急増したことが背景にある。

中国では粉ミルクに有害物質のメラミンが混入している事件が2008年に発覚した。これを受け中国製粉ミルクに対する消費者の不信感が増大。同国では外国製の粉ミルクがインターネットなどで高額販売されている。

こうした製品は国外に住む中国人が各国のスーパーなどで大量に買い占めて、中国に闇輸出している。また、中国人旅行者は訪問先で大量に購入して持ち帰る。

そのしわ寄せで、ドイツのスーパーやドラッグストアでは粉ミルクが品薄となり、メーカー各社は大幅な増産体制へと転換。牛乳出荷価格の上昇につながった。