自動車部品大手の独ボッシュが日本特殊陶業と長年にわたってカルテルを結んでいたとして、ブラジルの独禁当局である経済擁護行政委員会(CADE)に自己告発したことが分かった。ボッシュの広報担当者は『ハンデルスブラット』紙の問い合わせに、当局の捜査に協力するとともに、証人のステイタスを獲得する考えを明らかにした。自己告発と捜査への協力により制裁額の減免措置を受ける考えだ。日本特殊陶業はコメントを控えている。
同紙によると、カルテルは点火プラグの分野で2000年から13年にかけて行われていた。被害を受けたのは自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)、PSA、ルノー、フォード、フィアット、ダイムラーと、チェーンソー大手のシュティール。カルテルの事実が確定すると、これらの企業は損害賠償の支払いを請求できる。